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京都が“響都”へ! 冬のロックフェス「ポルノ超特急」開催[2018/01/25]

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 ROTTENGRAFFTYが主催するロックイベント「ポルノ超特急」が今年も京都・パルスプラザにて2日間に渡って開催された。“金閣”“銀閣”と銘打たれたステージには30組のアーティストやお笑い芸人が出演。延べ30,000人のオーディエンスと共に、冬の“響都”は大きな盛り上がりを見せてくれた。まずは、その初日の模様をお届けしよう!

ほかのロックイベントにはない、“京都”らしさが詰まった金閣のステージに主催であるROTTENGRAFFTY(以下、ロットン)のメンバーとMCのやべきょうすけが登場。「ポルノ超特急2017、出発進行!! 乗り遅れるなよ!!」と、開演ならぬ“発車”の挨拶で会場を盛り上げる。

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やべきょうすけ

 2日間に渡って繰り広げられるイベント、その幕開けに勢いをつけるべくトップバッターに登場したのは金閣ステージ初出演のヤバイTシャツ屋さん! 1曲目「Tank-top of the world」から、「知ってるフリして盛り上がれますか!!」と、こやまたくや(Vo&Gt)が煽りの言葉を投げ掛けるも、その心配は一切無用! もりもりもと(Dr)の攻めのビート、しばたありぼぼ(Ba&Vo)のシンプルながらもど真ん中を攻めるリズムに観客も必死になって食らいついていく。さらに、ロットン・NOBUYAからのリクエストでフェス初披露の「肩 have a good day」へ。フォーク調のゆったりとした楽曲に「ライブ映えせぇへんし…」と笑いを誘いつつ、「あつまれ! パーティーピーポー」など、朝一番からハイテンションな攻めっぷりを見せつけてくれた。

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ヤバイTシャツ屋さん

 続いて登場したのは、My Hair is Bad! 1曲目「アフターアワー」、甘さと鋭さを兼ね合わせたサウンドはシンプルながらも力強いインパクトを打ち出していく。椎木知仁(Gt&Vo)ががむしゃらに歌う姿からは目を離すことができず、バンドが紡ぐ音と感情がしっかりとリンクしているのを感じ取れる。MCでは口早にイベントに懸ける思いや感謝の気持ちを語りながら、「フロムナウオン」では鬱々とした感情やがんじがらめに絡まった感情を吐露するように歌い叫び、オーディエンスの感情をこれでもかと揺さぶっていく。鳴り続ける音に込められた感情の渦に圧倒される観客たち。気付けばただ茫然と立ち尽くし、ステージに見入るオーディエンスたちの姿が印象的だった。

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My Hair is Bad

 2年ぶりの出演となったSUPER BEAVERは念願の金閣ステージに登場! バンドのスケール感をより大きく感じる「証明」から、熱量高いステージングで魅せていく。藤原“29才”広明(Dr)の叩きだすビートは体の芯を存分に震えさせ、目を見開き真摯に歌う渋谷龍太(Vo)の姿に夢中になって魅入るオーディエンスたち。「音楽を、ライブを作るのにルールもマナーもない。モラルが1つあるだけ。かっこよく遊んでいって!ロットンに見せてやろう、オレたちの戦い方!!」と、「正攻法」へ。焦燥感を煽るような柳沢亮太(Gt)のギターリフ、上杉研太(Ba)のリズムに観客の感情が昂るのを感じる。ラスト「ありがとう」では渋谷が息を吸うその瞬間にさえもドキリとさせられ、シンプルな言葉に乗せる思いの強さに美しさすら感じてしまった…。

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SUPER BEAVER

 イベント前半戦を締めるのは東京スカパラダイスオーケストラ! 9人の伊達男たちはクリスマスカラーのスーツで身を包み、「スキャラバン session」から早々にフロアを沸かしていくと、次曲「Samurai Dreamers」「閃光」へ。もちろん、この曲といえばTAKUMA(10-FEET)の登場だ♪  フェスではお馴染みのステージとはいえ、東京×京都の特別なコラボステージに歓喜の声を上げる観客たち。その後も「DOWN BEAT STOMP」「ペドラーズ」と、体も心も熱く揺さぶるスカサウンドでオーディエンスを踊らせていく。ヒリヒリと血が滾るのを感じる「道なき道、反骨の。」では9人が打ち出す豪快な音に会場の一体感はさらに増していく!

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東京スカパラダイスオーケストラ

 金閣ステージの裏では銀閣ステージも熱いライブを展開! THE冠は1番手から超重低音を効かせたヘビーメタルサウンドで観客を圧倒すると、POTはメンバーもフロアへ飛び出し爽快なロックサウンドでフロアを熱く沸かしていく。Crystal Lakeは「銀閣を燃やしに来ました!」と観客に噛み付くような挑戦的な煽りから、爆ぜるような存在感あるパワーサウンドで観客を熱狂させる。sukekiyoは初日の出演者の中でも異端児的な存在だ。京(vo)はいくつもの声色を使い、ヘビーなサウンドの中にカオスパッドやデジタルパーカッションなど実験的な音をいくつも組み込んでいく。あまりの異色さにフロアの空気はぴたりと静寂に包まれ、しなやかに舞い歌う京の姿から目が離せない観客たち。「されど道連れ」ではフロアに背を向けたまま繊細な音を紡ぎ続けたかと思いきや、「嬲り」では濃厚でサウンドの中に自身の声にもデジタル色を加え、テルミンの音が脳内になんとも言えない快感を送りこんでいく。ラストに向けてより濃度を上げていく異色のステージ、初めて彼らのステージを目の当たりにした観客にとって、新たな音の扉が開かれたのは言うまでもない。

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THE冠

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POT

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Crystal Lake

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sukekiyo

 ここから銀閣ステージはさらに多彩な出演者が登場。漢 a.k.a. GAMIではロックの中でヒップホップをリンクさせようと、ロットン・N∀OKIが乱入し、フリースタイルバトルを展開!  続いて、「どのロックバンドよりも一番ロックなライブをします!」と四星球は金閣でも銀閣でもない、“銀河”ステージを作り上げ、笑いに満ちた唯一無二のライブで楽しませてくれた。そして、銀閣ステージの大トリは紅一点のDizzy Sunfist! 「Dizzy Beat」「SUPERHERO」と、“超特急”どころか“暴走列車”な手加減なしの楽曲陣で攻めの姿勢を緩めることなく突き進んでいく。2年連続で銀閣ステージのトリを務める彼女たち、「仲良しこよしを越えて、奇跡を起こしたい。自分たちにしかできひんライブを! まだまだ死なへんし、ロットンには負けへん!」と牙を向き、さらなる高みを目指すべく「The Dream Is Not Dead」へ。3人の煽りを受け、ストッパーの外れた観客らはモッシュ&ダイブで応戦! 煽った分以上に最高の音を返す3人のステージに、フロアから称賛の声が止むことがなかった。

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漢 a.k.a. GAMI

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四星球

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Dizzy Sunfist

 イベントも後半戦、Fear,and Loathing in LasVegasが初っ端からハイテンションなステージを見せつけ、フロアからは地響きのような歓声が沸き立つ! 1曲目「Rave-up Tonight」、So(Vo)とMinami(Vo)の機関銃のように降り注がれるデスボイスやシャウト、スクリームで圧倒したかと思えば、「Return to Zero」では打撃力強いリズムとデジタルサウンドが一切の隙なく降り注がれる。フルボルテージのままステージは進み、「Party Boys」「LLLD」と、よりタフなサウンドで投下され、会場の中はまるで小さなライブハウスのようにじっとりとした熱気に包まれていく。ラスト「Love at First Sight」まで容赦ない攻めっぷり、どうやら観客らは息を休める暇はなさそうだ。

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Fear,and Loathing in LasVegas

 さらに、HEY-SMITHはキレのある攻撃力高いパンクサウンドで会場の熱量を高めていく。「DRUG FREE JAPAN」ではアッパーなホーン隊の音色に猪狩秀平(Gt&Vo)の鋭いメロが絡み、そこへ急速なリズムがさらなる追い打ちをかけていく。スリリングな楽曲の世界観に煽られ、フロアからはダイブするオーディエンスが後をたたず、フロアの床は湿気で滑りだす始末…。もみくちゃにされながらも嬉しそうな顔で歌い、踊る観客の姿はなんとも爽快だ♪ MCではイベントに呼んでくれたロットンに応えたいと、メンバー自身もこの日を楽しみにしていたことを語り、次曲「Don’t Worry My Friend」へ。ホーン隊の暴れっぷりに呼応するようにYUJI(Ba&Vo)とTask-n(Dr)のリズムがより強靭さを増していく。全11曲、全ての楽曲に大歓声が沸き立つ熱いステージを見せつけられ、トリのステージへさらなる期待が募っていく。

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HEY-SMITH

 「京都大作戦のバトンを返しに来ました!! 全力でやります」と、盟友へ誓いの言葉を掛けたのは10-FEETだ。昨年7月の“京都大作戦”では悪天候によってロットンやマキシマムザホルモンは予定していた楽曲を大幅に変更し、トリである10-FEETへバトンを繋いでいったことはロットンのファンでなくとも知る人は多いだろう。あの日の感謝の気持ちをステージで返すべく1曲目「太陽4号」から一切手抜きなしの本気のライブで立ち向かっていく彼ら。「1sec.」「RIVER」と極上の楽曲陣に魅せられ、観客たちは拳をつきあげ、共に歌い、共に声を上げ、メンバーと一緒になってライブを作り上げようとする。その後も「goes on」「その向こうへ」と、“京都大作戦”で見たかった景色を目にすることができたようで、なんとも言えぬ高揚感が募り、思わず涙が出てしまった。

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10-FEET

 そしてイベントもついに大トリ、ROTTENGRAFFTYへ。「最終列車、頭おかしくなるまで踊り狂え!!」と、イベント名を配した「PORNO ULTRA EXPRESS」からライブがスタート! タイトなリズムに煽られ、加速した列車は勢いを弱めることを知らず続く「D.A.N.C.E.」ではKAZUOMI(Gt)の表情豊かなメロに魅せられ、「SHRED」ではNOBUYA、N∀OKIの2人の掛け合いがバンドメンバーの勢いをさらに増していく。さらに、「世界の終わり」ではラウドなサウンドの中にも刹那な世界観を盛り込み、バンドの色彩の豊かさを見せつけるなど、バンドの多彩さに惹きつけられる。「THIS WORLD」では待ってましたと言わんばかりの歓声が沸き立つ。侑威地(Ba)は敬愛するIKUZONEへのリスペクトを込めて、渾身のベースプレイを披露していく。MCでも「夏のでっかいバトン、今日1日のバトン、併せてぶちまけたる!」と、この日の集大成であることはもちろん、前出の10-FEETから繋がった京都大作戦のバトンを繋いでいくことを改めて言葉にし、「『70cm四方の窓辺』」へ。溢れる思いを音に込め、胸かきむしるようなメロ、雄大ささえ感じるHIROSHI(Dr)のビート、全ての音がより壮大な景色を描いていく。アンコールでは、2018年に待ち望んでいたアルバムのリリースを約束!! サプライズな発表に観客からは大きな歓声が沸き起こり、その後は新曲や「響く都」とお祭り騒ぎのステージは続き、全11曲のステージを持って初日のイベントは幕を閉じた。
初日でこの勢い、2日目はどうなるのか…。期待はさらに募っていく。

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ROTTENGRAFFTY


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