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【ライブレポート】PELICAN FANCLUB 2MAN SHOW 2018“versus”[2018/03/23]

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 3/13、PELICAN FANCLUBが大阪・Music Club JANUSにて、自身初となる大阪での主催イベント「PELICAN FANCLUB 2MAN SHOW 2018“versus”」を開催した。この記念すべき日に招かれたのは、昨年彼らがそのツアーに出演し親交を深めてきたyonige。さらにPELICAN FANCLUBは、クルマダヤスフミ(G)の脱退が4/7(土)の東京公演と間近に迫っていることもあり、観客の本気度も高まらざるを得ない状況だ。そんな開演前からただならぬ熱気が漂ったライブの様子をレポートする。
 
 開演定刻過ぎ、まずyonigeがメジャーデビュー作のリード曲「ワンルーム」で華々しくライブの口火を切る。そしてそのままポップな質感を持ちながらアッパーに突き進み、「our time city」、「あのこのゆくえ」を鳴らすと、そのメロディアスなギターや甘くせつないボーカルが折り重なり、あっと言う間にyonigeの世界が完成。「あのこのゆくえ」の弾むリズムで気分をぐいぐいと引き上げ、さらに人気曲「アボカド」でダメ押し! サビの“バイバイ”の言葉がぐるぐると頭を回り出し、また一段と熱が上がる。

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 とここで、少しクールダウンのMC。牛丸が「本当に好きなんですよ。CD、普通にタワレコで買いました。あ、このTシャツも買いました」とPELICAN FANCLUBへの愛を口にする。すると、ごっきんもまた「あの情緒不安定な感じがたまんないですね~」とユニークに絶賛。まさに今夜は相思相愛の2マンと言ったところだ。
 そして再び曲に戻ると、タイトルどおりセンチメンタルな「センチメンタルシスター」へ。どこかふわりとなでるような歌声でムードを作ると、「バイ・マイ・サイ」では女子目線の詞世界とビートで突き刺す。……かと思えば、次は色合いを変えて「しがないふたり」へ。ゆらゆら揺れるような光景を音で作り出し、目も耳も釘付け状態に。しかも途中からスピードを上げて続けざまに「悲しみはいつもの中」に突入すると、その落差に解放されたかのように観客がハンズアップ。何とも心地いい上がり下がりだ。

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 そしてラストスパートは、“さよならシリーズ”。「さよならプリズナー」と「さよならアイデンティティー」の、パワフルでのびやか、でもせつなさ全開で聴かせるロックはyonigeならでは。最後の曲「最愛の恋人たち」と合わせて高濃度、高密度なシーンを作って約50分を終了した。
 ちなみに2人が、PELICAN FANCLUBメンバーを乙女系ゲームの登場人物で例えるという珍しいMCもあったので、その内容を追記で紹介すると……。エンドウ=王子様、カミヤマ=幼なじみ、シミズ=オラオラ系、クルマダ=執事、とのこと。なんとも2組の蜜月ぶりがうかがえるひと幕だった。

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 そしてyonigeからバトンを受け取ったPELICAN FANCLUBが、十二分に温まった会場で最初にとどろかせたのは「深呼吸」。上昇感たっぷりのナンバーには、初っ端から観客の拳が上がる。さらにクラップを起こして進む「アンナとバーネット」では、エンドウのメリハリがきいたボーカルでゾクッとさせ、続けて疾走感ある「Luna Lunatic」に。わずか3曲で早くも倒れんばかりの前のめりの様相。しかし、まだまだ!とばかりに「負の感情をぶつけてほしいです。PELICAN FANCLUBと一緒に感情を……。行けますか?大阪!」(エンドウ)と煽ると、ハードかつダークサイドな時間に。ふてぶてしく投げつける歌声で「Black Beauty」をキレ味よく放つと、ノイジーな「説明」ではラップで挑発。エンドウの「Yeah!」のシャウトも響き渡る。次の「許されない冗談」では、よりディープに時にダンサブルに展開し、渾身のアクト。気づけば4人も観客も汗だくで、会場の熱気は半端ないことに! あまりの白熱ぶりに直後には「引いた?」(エンドウ)のひと言が飛び出す程だ。すると次にはポップな「花束」をセレクトし、美しいコーラスワークも聴かせる。ものすごいふり幅だが、さすがのPELICAN FANCLUBファンは、見事にその音世界を余すことなく堪能。続く耳なじみの良い「Shadow Play」では自由に体を揺らしている。

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 また挟んだMCでは、「2年前にyonigeと出会い、誘い誘われして……。どうしても(yonigeと)大阪でこの2マンをやりたかったんです!」(エンドウ)と、先程のyonigeからのラブコールへのお返しも……。またまたグッと気持ちが高まったところで、今度は高揚感ある3曲「Night Diver」、「SF Fiction」、「記憶について」を連投。“青さ”を感じさせ胸に刺さる言葉がのった勢いある彼らのロックに引っ張られるように、観客の手はステージに向かって伸び、一体感も抜群。熱を帯びるボーカルや体にダイレクトに届くビート、さらに脳裏に焼き付くメロディでハイカロリーに繰り広げ、これぞライブの醍醐味!といった雰囲気だ。そして最高潮のままついにラスト、「朝の次へ」に。壮大なナンバーは「Oh,O,Oh」のコーラスもまとい実にアンセミック。目には見えない飛び切り大きな景色を最後に見せてくれた。

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 当然、観客の興奮は冷めずアンコールへ。ここでは、もうすぐ脱退となるクルマダから「また良い話ができるように僕も頑張ります。これからもPELICAN FANCLUBをよろしくお願いします!」といううれしいコメントを受け取って、「Esper」と「Dali 」の2曲を披露。キャッチーでリズミカルなメロディ、軽やかなコーラスが多幸感も生み出し、背中を押してくれるよう。4人の作る上昇気流に乗せられたまま、満足度200%でイベントは幕をおろした。

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 6月からは3人の新体制となり、ワンマンツアーへと乗り出す彼ら。きっとまた、今日に勝るとも劣らない、新しい感動の渦を巻き越してくれることだろう。

撮影=日吉“JP”純平 文=服田昌子

PELICAN FANCLUB

PELICAN FANCLUB TOUR 2018
" PARALYZE PARADISE "
7/21(土)@心斎橋Music Club JANUS

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» http://pelicanfanclub.com/

yonige

yonige presents 「寝屋川総取」
5/26(土)@寝屋川市立市民会館 大ホール

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