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【ライブレポート】SOUND DOOR -DAY1-[2020/12/01]

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 関西のコンサートプロモーター・サウンドクリエーターと旅行会社JTBによる音楽イベント『SOUND DOOR』。
 『音楽の入り口』と題された今イベントは、自然溢れる広々とした空間で美味しいバーベキューを楽しんだあと、“焚火”を囲んだまるでキャンプファイヤーのようなスタイルで極上のライブを楽しむ。日帰りや宿泊など好みのプランで過ごせる新しい形のライブエンタテインメントだ。

 2日間に渡る同イベントの初日に登場したのは3ピース・ヴォーカル・バンド、doa。三者三様のキャリアから確固たる実績を積み、メンバーそれぞれがボーカルを務めることができる実力派ロックバンドだ。
 少々寒さが身に染みる気温ではあったが、ライトアップされた幻想的な空間に作りあげられた温もり溢れるステージに、自然と巻き起こるハンドクラップ。「コロナの影響で人前で歌うのは11か月ぶりなんですよ」(吉本大樹(vo))と言うものの、優しい音色と柔らかなコーラスワーク、オーガニックなサウンド、そして芯のあるエネルギッシュな歌声を1曲目の『HOME SWEET HOME』から響かせていく。「手がかじかんで(笑)…寒い中ありがとうございます!」(徳永暁人(vo&b))と語るほど、時間が経つにつれ気温は下がっていくが、気持ちよく聴き入れるミドル&バラードを軸とした楽曲の合間のMCでは、徳永が梅田にあるヨドバシカメラ付近に設置されたストリートピアノを弾いていたという目撃談や、こんな状況だからこそのレコーディング秘話など、メンバー同士が見事な掛け合いをみせながら空気を暖めていく。「自粛期間が長かったからか四季の移り変わりが早い気がします。もうすぐクリスマスになると思いますが、僕らにもクリスマスにぴったりな曲があるので」(吉本)と『夜空はきらめいて』や冬にぴったりな楽曲『キャンドル』を。そして「焚火の前で歌うのは初めてなんですけど、みなさん焚火の前で聴かれたことあります? 香りがすごく気持ち良くて、こんな環境で歌えること本当にありがとうございます」(吉本)、「みんなバーベキューやった? 僕らも控室のとこにバーベキューセットがあって、本番前にみんなで焼いて食べたんですよ。バーベキュー食べてライブとかっていう機会、いいよね。」(徳永)とこのイベントの楽しさやライブができた嬉しさを笑顔で伝えるも、やはり大声や歓声など大きな声を上げられない今時期ならではのステージだけに、「みんなが“そうそう”って思っているのかが分からない」(吉本)と苦笑いする場面も。さらに“超ポジティブ人間”だと語る吉本は、doaとしての予定が全て無くなってしまったコロナの状況に相当心を病んだようで、「だからこそ笑顔でいることの大切さを本当に感じました」と包み込むような優しさをも感じさせる『SMILE』を披露すれば、そんな気持ちに応えるかのように軽やかな手拍子と笑顔を見せる観客たち。まだまだステイホーム期間中のトークが続き、「暇だったから物を作ったり掃除していたり」の吉本や、「釣りに行けてなかったけど海でのカレンダー撮影で見事鯵を釣り上げた」という大田紳一郎(vo&g)、現在普及している配信ライブやYOU TUBEといった、プライベートが垣間見られるサービス精神満載のMCに、会場は顔が綻ぶ観客たちの笑い声が溢れる。

 後半に入り「全人類が新しい生活スタイルを求められる時代に上手くはまるような曲」(吉本)と『FREE WAY』、そして “新しいドアを開いたような色々な楽曲”が収録されている12月2日(水)リリースのアルバム『CAMP』より「Camp」の披露と、このイベントに参加した流れの話へ。作品タイトルからすると今回のイベントにも関連があるような気もしそうだが、これには正直本人たちも驚いたようで…「今回も徳永さんが曲を産み落とし溜まってきたのでアルバムをリリースするんですが、『CAMP』が発売されるから行われたイベントじゃなく“こういうシチュエーションで歌いませんか?”っていう打診がタイミングよくあって。しかも『サウンドドア』の『ドア』は『doa』じゃないですよ(笑)」と吉本が説明すれば、「抱き合わせだと思ったでしょ(笑)? “音が止まっている今だからもっと開いて行こう”という意味の“DOOR”だからね、ぴったりじゃないですか~(笑)」と、徳永、大田も偶然起こった幸せのシンクロニシティに本当に嬉しそうだ。「みんなが集えない時代に音によって集ってもらえたらいいなと思いタイトルを付けました」(徳永)という新作のタイトル曲は、ほっこりとした歌詞に穏やかで軽妙なメロディ、ふくよかなコーラスが心を軽く解き放っていく。また、今回のイベント参加者にプレゼントされたLOGOSのハイバックチェアにも、LOGOSの会員だという吉本は敏感に反応(笑)。MVの撮影話にも触れ、大田が担当した薪割の話や、キャンピングトレーラー、さらにはなぜか撮影後の食事が寂しかったなど(笑)、彼らが語りたい話題は尽きない。その後はアップテンポのロックナンバー『Feel Good』、観客との一体感が得られるポップなパーティーチューン『DA・LI・LA~君にParty Tonight』を。心の中で全ての人が歌っていたであろう覚えやすいフレーズに、今できる精一杯のレスポンスで応える観客たちの小気味よい手拍子が鳴り続け本編は終了。

 アンコールでは、「僕たちdoaの挨拶替わりみたいな曲を歌って帰りましょか」(吉本)と、彼らだからこその美しく重なり合うコーラスワークが印象的な『CALIFORNIA SUNSET』。「なかなかライブハウスでみなさんと一緒に過ごすのは難しい状況ですが、今回、こういう風な場を作って頂き久しぶりにみなさんのお顔を拝見できて、今まで感じたことのない感情が芽生えてます。ありがとうございました」(吉本)。「エンタメ業界として自分たちはすごいことやっていると思っています。寒いけど、焚火囲んでライブやるとか革新的なことをやることで、きっと何かが変わる。自分たちでも探していかないとね。僕たちも音楽の新しい楽しみ方があるんだなとあらためて思ったし、繋げていけるんだって実感しています。ありがとうございました!」(徳永)と思いのたけを伝えてくれた彼ら。

 非日常が味わえる新たなエンタテインメント空間で、日常の大切さと幸せが体感できるエバーグリーンな楽曲、そしてたっぷりのトークを届けてくれたdoa。まさに音楽の新たな扉を開いてくれた幸せな時間に、最後まで惜しみない拍手が贈られた。

小西 麻美


doa 12th Album「CAMP」発売決定!
doaの12枚目のオリジナルアルバム「CAMP」の発売が決定!
今作のテーマは「CAMP」= 人が集う場所。
社会情勢が変化した昨今で実際に会うことができなくても、音楽によって人と人との気持ちが集えるような全 12 曲を収録。
詳細はこちら

■doa NEW AL 「CAMP」
発売日 2020年12月2日(水)
価格:¥3,000+税
品番:GZCA-5301