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【ライブレポート】ポルノ超特急2021(DAY2)[2022/02/01]

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 その年一番の寒気が吹き込んでいた2日目。雪がちらつく極寒のなかでも、観客は会場の外にあるロットンメンバー監修のフェス飯でエネルギーチャージをしたり、グッズを購入したりと開演前からイベントの雰囲気を存分に満喫。この日の発車宣言ではロットンメンバー4人とMCやべきょうすけに加え、同じく京都出身のTHE冠も登場。「昨日よりも突き抜けて!最行のライブを!(前日のHIROSHIの手紙の誤字をイジりまくる)」と、ご機嫌に開幕を宣言。

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 まずは紅一点、Dizzy Sunfistが朝一番の先頭車両。初めての金閣ステージに気合十分に『The Dream Is Not Dead』から加速しまくりのライブで観客を揺さぶっていく。昨年10月にメンバーが脱退し、サポートメンバーを入れて活動を続けている彼女たち。そんな時でもポル超出演への声がかかったことに感謝しつつ、「過去を引きずってる場合ちゃう! 崖っぷちこそ強くなるチャンス!」と、想いがより濃縮して伝わるステージに、初っ端から胸が熱く締め付けられる。

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Dizzy Sunfist

 第二車両はハルカミライ。『君にしか』から始まったライブはとにかく破天荒で目が離せない。「1曲も知らなくても大丈夫、そんなもんだろ♪」、フェスならではの未知の音楽との遭遇をメンバー自らが楽しんでいる、ステージからはそんな空気があふれてくる。メンバー4人で歌う『PEAK’D YELLOW』はただただ真っ直ぐに明るくて、観客みんなを巻き込んでいく力の強さにはただただ圧倒されてしまう。全10曲、感情の起伏がとにかく激しくて見ているだけで息切れが起こりそうだ。

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ハルカミライ

 ライブ中盤はNOISEMAKERがハイセンスなオルタナサウンドで攻めていく。ドラマチックにメロディが展開していく『SORA』ではNOBUYAが参加。黒い衣装のNOBUYA、白い衣装のAG(Vo)、2人の声の対比も美しく楽曲をさらなる高みへと引っ張り上げていく。後輩バンドながら同じ土俵で戦えたことに感謝しつつ、そこにきっちりと音で応えたいと、ラスト『Nothing to Lose』まで真摯な姿勢でステージに挑む姿が印象的だった。

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NOISEMAKER

 四星球は本編はもちろん、転換中から休むことなく次々に曲を、いや、ネタを繰り出していく。「一番後ろも最前列でしょ?届いてるでしょ??」と、『クラーク博士と僕』や新曲『君はオバさんにならない』などをフルスイングしていく4人。さらに2022年は四星球が結成20周年を迎えることから、「次のポル超、トリ前やってもいいかな?」と堂々宣言! 愛溢れるパフォーマンスに2022年のポル超に早くも期待が高まる。

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四星球

 個性大爆発なサウンドで観客を沸かせたのがFear, and Loathing in Las Vegas。『The Stronger,The Further You’ll Be』からSo(Clean Vo/Scream Vo/Prog)とMinami(Scream Vo/Key/Prog/Rap)のハイトーン&スクリームボーカルが観客を煽っていく! かと思えば、『Evolve Forward in Hazard』で緩急をつけたサウンドで魅せたり、サンボマスターの『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』をベガス風にカバーしたり。オモチャ箱をひっくり返したようなステージ、大いに踊り倒した観客の体からは湯気がもうもうと立ち昇っていた。

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Fear, and Loathing in Las Vegas

 地元の盟友・10-FEETは「“最行”のライブ、2時間くらいやるで!」と冗談を飛ばしつつも、『ハローフィクサー』から主役の座を奪わんとする、ひりつくような攻めのライブを展開していく。音の強み、言葉の強み、10-FEETらしさがこれでもかとあふれた楽曲たちに観客は大盛り上がりで、笑みがこぼれ、もっと“最行”の音を求める貪欲な表情を見せていく。『金色グラフティー』カバーではなぜか2曲分フル演奏するなど、サービス精神溢れるシーンも。「笑っていこうぜ!」というTAKUMA(Vo/Gt)の声に呼応するように、会場の熱はどんどん高まり、トリを前にしてフロアは最高潮へ。

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10-FEET

 すべての出演者のバトンを受け、2日目のトリであるROTTENGRAFFTYはこの日も「とことんやろうぜ♪ 2日目、ギンギンでございます!」と、前日よりもリラックスした表情で『ハレルヤ』から軽快なスタートダッシュを決めていく。『STAY REAL』では侑威地(Ba)、HIROSHI(Dr)が放つ屈強なリズムが会場を大きく揺らし、その音に応えるように会場後方まで大きく高く掲げられた観客の手が美しい景色を作り出している。「輝き狂え!」、言葉のままに初日の沸点を越えつつ、2日目ならではのお祭り感を打ち出し、出演者から継いだバトンをしっかりと音で返す。最後は出演者総出で大団円を迎え、2日目の舞台は全て終了。ここから先、3日目は未知の世界。メンバーが魅せる更なる高みに期待が高まる!

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ROTTENGRAFFTY

文・黒田奈保子