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【ライブレポート】京都大作戦2022(DAY2)[2022/08/01]

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 2日目は初日から一転、朝から大雨で会場は大作戦名物の“田植え”となっていた。例年、天候に振り回されがちな大作戦だがここまで極端とは…。それでも観客は感染症対策はもちろん、雨対策もばっちりで挑んでいるからさすがだ。

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 トップバッターのヤバイTシャツ屋さんは「もう全員、汚れないのは諦めて! ブチ上げてください!」と、「あつまれ!パーティーピーポー」で朝からハイテンションなライブを披露。地元の先輩でもある10-FEETと「JUST A FALSE! JUST A HOLE!」をコラボするなど、底抜けに明るくて、ハチャメチャで、とにかく笑顔になれるヤバTサウンドに観客は大喜び。

 「朝っぱらから合法的に飛んでいけますか!」。Creepy Nutsは「合法的トビ方ノススメ」から、マイクとターンテーブルだけで会場の空気を一変させていく。R-指定の巧みな言葉さばきはさすがで、リリックを“大作戦”流に即興でアレンジ。DJ松永は高速スクラッチなど圧巻のプレイを披露。スクリーンに釘付けになって魅入る観客も多く、ロックとヒップホップ、ジャンルの壁を越えて交わる瞬間に胸が熱くなる。

 G-FREAK FACTORYは10年ぶりに源氏のステージに登場。「ここにライブをしにきた!」、そう声高に叫ぶと、「REAL SIGN」でハードコアサウンドに三味線を組み込み、経を唱えるように息を継ぐ暇もないほどつらつらと言葉を重ねていく。「アンテナラスト」のカバーではTAKUMAとともに熱唱。人のもつ本質を詠った楽曲、たくさんの想いを抱えた両者だからこそいつも以上に響く思いがそこにあった。

 この日の牛若もHakubi、LONGMAN、THE冠、SHADOWSらが源氏に負けじと熱いステージを連発! Age Factoryは「一番自由に躍らせてくれ!」と「Dance all night my friend」で瞬時に観客の心に飛び込んでいく。誘引力の強いロックに心惹かれ、観客はただただ真っ直ぐに彼らのステージに魅入っていた。そして、牛若のトリ、SHANKは「Surface」から凄まじいスタートダッシュを決めこむ! 次々に展開していく楽曲はどれも多彩でご機嫌で、観客は置いていかれないように必死になって食いついていた。

 「源氏でも牛若でも大小関係なく、皆さんに笑ってもらうためにやってきました!」、四星球はネタも愛も満載のステージで魅せてくれた。某狼バンドを彷彿とさせる新曲「UMA WITH A MISSION」は生まれたての子馬が立ち上がる瞬間だけという斬新すぎる楽曲。ポップなメロに合わせ、拳ならぬ前足の蹄を掲げる観客たち。ここ数年、代打出演が多かった彼ら。開催された年に出演している“縁起もん”として、2023年の大作戦出演候補に早くも名乗りを上げていた。

 「今年は拳で我慢してやるから」、声の出せない環境だからといって妥協を許さないのはSiMだ。「The Rumbling」から爆ぜるような重厚感たっぷりのサウンドを浴びせると、観客も盛大なヘドバンで応えていく。「今の環境に慣れないで。いつか大声で歌おう。来年は取り戻せるもん全部取り戻していこうぜ!」と、熱い思いを語るも、そこはやっぱりSiM! ラスト「Blah Blah Blah」まで、ドSっぷりを発揮する、攻めのステージで観客を圧倒。

 「ヤバイっちゃけど大作戦!」。開始早々興奮から興奮が止まらないWANIMA。「最後の10-FEETに繋げるために、ガチのセトリ持ってきました」の言葉通りで、「いいから」などポジティブ&ハイなナンバーを連発していく。ライブ後半は「VIBES BY VIBES」をカバーし、もちろん10-FEETメンバーもステージにイン! コラボアルバム『10-feat』の世界をライブで繰り広げつつ、先輩の胸を借りて存分に音で遊ぶメンバーの姿に観客の笑顔もほころぶ。

 2日目の10-FEETのライブは、より感情豊かなステージが繰り広げられた。「火とリズム」、TAKUMA、KOUICHI、NAOKI、それぞれのプレイに個性が光る楽曲だが、大作戦でこの曲が聴けるのはレア♪ 興奮を抑えきれない観客がガッツポーズをしていたけれど、その気持ちがよくわかる。続く「goes on」では鞍馬ノ間でバスケットボールパフォーマンスを行う大阪籠球会のメンバーとコラボ。このシーンは大作戦でおなじみだが、その景色を観られたことがとにかくうれしい。この日のライブでもまた、TAKUMAはいつのように「最後やと思って」と”最後”という言葉を多用する。同じ日はない、その瞬間々々を味わって、悔いのない日にしたい。その思いは「ヒトリセカイ」から溢れるように感じ取れる。でもやっぱり真面目なままで終われないのが彼らの良いところ。アンコールではこれでもかと遊びまくり、最後はまさかのグズグズ状態でフィニッシュ!

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10-FEET

文・黒田奈保子