Information

一覧に戻る

【ライブレポート】京都大作戦2022(DAY4)[2022/08/01]

この公演をはてなブックマークに追加 友達に教える

_

 念願の完走まであと少し! 最終日は今年の大作戦で一番過ごしやすい、絶好のフェス日和だ。

_

 4日目、1番手のdustboxは2008年から毎年出演している常連組のひとつだ。スタートダッシュは任せろといわんばかりに「Try My Luck」などアッパーチューンを連投! dustbox流にハイスピードにアレンジしたカバー曲「ヒトリセカイ」ではもちろん、10-FEETメンバーも登場し、遊び放題やりたい放題のお祭り騒ぎ。もちろん、レア曲あり新曲ありと、キメるところはばっちりキメるところはさすが!

 新型コロナウイルス感染により出演キャンセルとなったクリープハイプに代わり、登場したのは四星球。大作戦の代打の神が再び降臨だ。10-FEET·NAOKIも巻き込み、大作戦出演アーティストをイジりまくったオープニングから抱腹絶倒の嵐に!さらに、クリープハイプ·尾崎世界観から「いくらでもイジってください」という免罪符を得てきたという彼ら。「運動会やりたい」など、存分にクリープハイプをいじりつつ、「来年もクリープハイプと四星球を誘って♪」と愛あるメッセージと、絶大なインパクトを残していった。

 SUPER BEAVERは「美しい日」から、かけがえのない今日という1日に祝砲を打つような多幸感たっぷりのステージで魅せていく。「一瞬々々の勝負を、音楽をやりにきました!」、そう声高に叫ぶと、心の内から燃え滾るような真っすぐなロックを鳴らし観客の感情を揺さぶっていく。MCではこれからも大作戦に出演できるバンドでありたいと語りつつ、10-FEETだけでなくオーディエンスに呼ばれるバンドでありたいと熱い気持ちを語ってくれた。

 Ken Yokoyamaは「何が正しいのかわからない今、不安になる人も多いはず。でも、間違いないのは音楽がここで鳴っているってこと。君たちがここにいる。すごい時代を生きている。それを楽しんで」と、今を全力で楽しんでほしいと「Maybe Maybe」など多幸感で満ちあふれたパンクロックを打ち鳴らす。目の前で鳴っている音楽にただただ夢中になる。それがとにかくシンプルに楽しくて仕方がない。最終曲「Punk Rock Dream」で呼びかけた、「来年、声出して会えたらいいな」の言葉に大きくうなずく観客の姿に胸が熱くなった。

 牛若でも源氏に負けない最高のステージが連発! Paledusk、SHIMA、Saucy Dog、HOTSQUALLなど、入場規制のかかるライブも続出。KOTORIは「GOLD」で高揚感を煽るギターサウンドを鳴らすと、「どんな場所でもライブができるようになってきた」とバンドの確かな進化を感じていると、次の活動に向けて意欲高まる発言も。牛若のトリ、TETORAは「(トリに)選んでもらった、任せてもらった、それだけで終わらせたくない!ロックバンド・TETORAを本気でやる!」と、ドでかい爪痕を残そうと「本音」などエネルギッシュなナンバーで観客を虜にした。

 イベント後半戦、ここからまた大作戦らしいジャンルを超えたステージが観客を盛り上げる。5年ぶりの出演となった湘南乃風は「世界で一番盛り上がるフェスだよな?」と観客を煽り、一瞬にしてフィールドをタオルの海へと代えてしまう。夏先取りな「純恋歌」、「京都へ響け愛の歌♪」とリリックのアレンジが粋な「睡蓮花」など名曲で観客をご機嫌に。さらに10-FEETメンバーの乱入だけでなく、元Dragon Ashの舞踏家·ATSUSHIがサプライズでゲストに登場するなど、お祭り騒ぎはまだまだ続く。

 マキシマム ザ ホルモンのステージを前に、準備運動するオーディエンスが多発! それもそのはず、ライブ開始早々から緩急鋭いリズムが全身にぶち当たり、辺り一帯はヘドバンの嵐…。「来年に繋げる大作戦をやろうか!」と、“殺しの3連発”で「皆殺しのメロディ」「ロッキンポ殺し」などを披露し、大トリを前にして体力を極限まで削ぎ落とすようなステージを連発。削ぎ落としたのはそれだけでじゃない。先日の欧州ツアーで気合を入れようと男メンバー全員が眉を全剃りした話から、大作戦のサブタイトルをいじって“時には眉毛をそらせな祭”と、まさかのライブ中に剃るという珍事件が! しかもこのくだり、あとの10-FEETにも降りかかる…。

 いよいよ完走に向け、残すは大トリの10-FEETのステージ。TAKUMAは「ありがとうしかない!」と冒頭から感謝の気持ちを何度も伝える。「来年、またみんなで大合唱できてるか、見に行こう!」と、「風」でリリックをアレンジし、来年の開催にも繋がるようにと願いを込めて歌う。この日披露された楽曲は4日間を走り抜けた安心感と、来年こそは!という期待も込められていて、紡がれる言葉はどれも温かくて力強く感じられる。本編ラスト「ヒトリセカイ」まで、心をぎゅっと掴んで離さないステージはあっという間に終わりを迎えてしまった。アンコールでは「2%」でKOUICHIのタイトなビートが響くなか、ラストスパートに向け、湘南乃風がゲストで登場し、息ぴったりのコラボを披露。このまま大団円で終わるかと思えば、ちゃんとオチがあるのが10-FEET。前出のマキシマム ザ ホルモンがステージに乱入し、“眉毛をそらせな祭”と、まさかの10-FEETの3人も眉毛を全剃りするハプニングが…。それでも最後は何とか大作戦最終日の定番曲「CHERRY BLOSSOM」で盛大にタオルの花を咲かせ、京都大作戦2022年は無事完走!!「また来年、ここで答え合わせしよう!」の言葉通り、来年も同じ場所で、大きな声を出して一緒に音楽を楽しめる日がくることを願いたい!

_
10-FEET

文・黒田奈保子