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JAM company 本間将人(Sax) こだわり満載のライブアルバムの曲たちが、さらにライブでいきいきと響き渡る![2017/06/30]

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JAM company


----まずは、ソロサックスプレーヤーとしても活躍する本間さんが、JAM companyを立ち上げたきっかけを教えてください。

武田と哲也というSkoop On SomebodyのTAKEさんとゴスペラーズの村上さんのジャパニーズ・セクシー・ソウル・デュオがあるんです。そのサポートバンドを作りたいということでTAKEさんから『将人、いいバンド作ってくれる?』言われて『じゃ集めます!』と言うことで集まったのが初期のレコーディングメンバー。JAM companyは固定メンバーではなく、僕がその時にやりたい音楽をやりたい人と一緒に展開していくというユニットです。最少人数が2人で、僕とピアノとか僕とギターとか。今のところ最大で5人。時にはホーンセクションを入れることもありますね。


----サポートバンドとして立ち上げた時、その後も続けようという気持ちはあったんですか?

それが、そんなになかったんですよ(笑)。とにかく武田と哲也の2人のパワーに負けないバンドを作ろうっていう感じで。でも『いいじゃん、おもしろいじゃん!』ってなって、バンドサウンドみたいなインストをやってみようってなったんです。


----メンバーが固定されない自由なユニットとしてスタートしたわけですが、目指すもの、目標とするものもありましたか?

僕はコンテンポラリーファンクという言い方もするんですけど、いわゆるアメリカ西海岸で人気のスムースジャズというジャンルがあるんです。当初…というか今もですが、日本のインストゥルメンタルシーンで、スムースジャズってなかなかいないんですよね。日本ってお祭りが好きじゃないですか? だから音楽もお祭りになっちゃう。盛り上がっちゃうんです(笑)。でもスムースジャズはあまり盛り上がらない。最後までクール。例えばジャパニーズフュージョンとかだと、どっかで盛り上がってちょっとロックの要素が入って来るんですけど、スムースジャズはもう少しゴスペル寄りというか…ゴスペルも盛り上がるんですけど、内側が盛り上がるって言うんですかね。そんな音楽をやりたいと思ったんです。


----そして2008年の結成後、2010・2011年にアルバムを出して、5月発表の〈Live JAM〉で3作目に。久々のリリースで、しかもライヴアルバムです!

6年ぶり(笑)! この間もライヴをしたり曲も作ったりしていて…。それで昔からライヴアルバムが好きなので、『作りたいな~』って言っていたら、じゃ作ろう!ってなったんですよ。


----ちなみにライヴアルバムが好きな理由とは?

まずはドラムの音ですね。スタジオでドラムの音を録ると、生で聴いてるドラムの音と離れちゃうことが多いんです。こじんまりしちゃうというか…本当のドラムの音ってこうじゃないよなって思うことが今まで多かったんですよね。でもライヴアルバムは、スタジオレコーディングと違ってあまり加工しないでそのまま切り取るので、生のドラムの音に近いんです。聴き比べてもらうとわかると思いますよ。ライヴアルバムはそこが好き。僕の中でドラムの音って結構重要なんです。


----ぜひ聴き比べてみます。さて、今作は1/15にMotion Blue YOKOHAMAで行われた公演を収録。当日はどんな感じでしたか?

大盛り上がりでしたね~。メンバー同士仲がいいんですよ。だから楽屋だろうが、本番始まる前だろうがいつだろうが大騒ぎ。(笑)


----それは音にも表れていますか?

出てますね! 聴くとよみがえって来ます、あの日のみんなのはっちゃけ具合が(笑)。例えば誰かが話をしたら、誰かが突っ込むみたいなのが、ライヴだと音で繰り広げられていておもしろいです。どの曲も聴きながら瞬間で反応しているんで詳細は覚えてないんですけど、例えば〈Line〉と言う曲は今回3曲目と9曲目に入ってるんです。当日1stセットと2ndセットに分かれてたんですけど、3曲目が1stで9曲目が2ndの方で…。3曲目は僕のソロの後がドラムソロで9曲目はキーボードソロなんですよね。実はこれ、僕のソロが終わって本当はそこでメロディに戻るんですけど、実際は僕が吹かなかったんです。ここでメロディに戻るんじゃないな、何かやりたいなって思って。それで『はい、ドラムソロ!』って感じでドラムソロに振ったりして(笑)。もちろん坂東君(Dr)はそこでドラムソロがあるなんて聞いてないわけです。でもやる!と…。周りのみんなも『え、ここでドラムソロいく?』みたいな感じで。そこから『どうするの?』『あ、そうすんの?』っていうのを音で会話し出すという。で、2ndもみんなはドラムソロが来ると思ってるわけですよ。でもそこで『はい、キーボード!』って。で、またみんなが『え?』って。(笑)


----そういうのは事前に考えるんですか?

それはあまりないですね。演奏しながら浮かんでくる感じ。今日この人こういう感じなんだとか、今日そういうことをやってるのかっていうのを聴きながらです。生きてる…会話してる感じがおもしろいですよ。


----そうなると、会話の仕方が音楽にも出るということですか?

「そうですね。音楽と日常の会話はみんな同じ感じ…そのまんまです(笑)。例えばベースのSOKUSAIさんは物静かでジェントルマンなんです。だからMCの時でもそう。『こんばんは。ベースのSOKUSAIです…(無音)』『え、以上?』って(笑)。で、音楽の場合も決めるところをバシッと決めてくれる感じ。まさにジェントルマンな感じです。


----そんな人柄が出るのもライヴアルバムならではかもしれないですね。

そうですね。スタジオレコーディングだと、ブースが分かれてたりちょっと重ねて録ったりするし…。ライヴレコーディングのようにパッと時間をキャプチャーするというようより、時間をかけて積み上げていく感じですね。あと、一番大きな違いはリアルタイムでお客さんがいるかどうかというとこですよね。ライヴってお客さんと一緒に作っていくので、その時のお客さんの雰囲気とかテンションとか笑顔とか歓声とか、そういうので僕らも人間なので音が変わるんですよね。


----そんな聴いただけでも、そのライヴが楽しいのが十分にわかる作品を携えた公演が、7/17(月・祝)に大阪で開催されます!

普通はスタジオレコーディングのアルバムをリリースしてライヴをすると思うんですけど、ライヴアルバムでライブするってのが変わってますよね(笑)。でも実は、今作は今までスタジオレコーディングした曲をライヴしてレコーディングしたわけではないんです。〈emotion〉という曲以外、全部新曲なんです。


----贅沢ですね(笑)。

ハハハ。そうなんです。


----普通、新曲ができたらスタジオレコーディングをしたくなるものなのかと……。

そうしたいとも思うんですけど…でも、今回のライヴレコーディングって、実はスタジオレコーディングで使う機材を引っ越しのように全部運んで、通常のライヴレコーディングで使う機材とは違うものを使ってるんです。す~っごいこだわってるんですよ!


----実は最初ライヴアルバムって気付かなかったです(笑)。

そうですよね(笑)。Snarky Puppyというアメリカの有名なバンドがいるんですけど、まさに彼らの作品がそういう感じ。最後に『Yeah!』って歓声が入るまで、ライヴアルバムって気付かないんです。むちゃくちゃ音がいいから、そういう感じにしたいって話をしたら、今回お願いしたバークリー音楽大学時代の友達のエンジニアのニラジ・カジャンチ氏が『じゃ機材持ってくよ!』って言ってくれて、ビンテージの機材とか積み上げてやってくれたんですよね。


----すごい。それは珍しいことですよね、きっと。

あそこまでの機材をそろえるっていうのは、相当のこだわりがないとやらないと思います。もちろんお金もかかるし、運ぶのも大変ですし、しかも気を付けて運ばないといけないですからね。

----やる方はプレッシャーを感じそう。自分なら間違えるのが怖くてできないかも(笑)。

ハハハ。でも今回それも含めてキャプチャーするって意味だったんで、それでもよかったんですよ。間違いもライヴなんです。間違えちゃいけないって全く思ってなくて、僕がよく聴いてた有名な人たちのライヴアルバムも間違えてるんですよ。それがライヴアルバムの醍醐味。だって間違えなきゃおかしいですよ、人間だから(笑)。その後にどうテンションを持ってくかとか、『間違えたけどゴメン! でも俺はここでカバーするから!』とか。完璧過ぎるライヴよりも、何かちょっとそういうのがあった方が僕は好きなんですよね。

----なるほど。さて7月のライブに話を戻し…。今回はどんなライヴになりそうでしょう?

〈Live JAM〉からは全部やるつもりでいるんですけど、今までのスタジオレコーディングのアルバムの曲もライヴアレンジしてやりたいなと思ってます!

----音源との違いも楽しみですね。

インプロヴァイゼーションはまったく違いますからね。同じなのはメロディラインぐらいで、グルーブも音色も違いますし、ほとんどのことが違うと思います。会話と同じですよね。同じ会話って2度とできないじゃないですか。7/17(月・祝)南堀江 knaveのライヴでも曲の雰囲気が(音源と)変わっていると思います。そういうライヴ感、ライヴだとこうなるんだ!っていう驚き、そしてメンバーとの言葉のやり取り、音のやり取りを楽しんでいただけたらうれしいですね!

JAM company