Information

一覧に戻る

“今年も「京都大作戦」で新たな伝説誕生!”[2017/08/01]

この公演をはてなブックマークに追加 友達に教える
京都大作戦2017

 

_

 

 最終日は小雨が降る中でのスタートとなった。毎年天候に悩まされる京都大作戦だが、今年は3日間での開催ということもあってか毎日ガラリと変わる天気になってしまった。それでも最後の1日を楽しもうと朝早くから大勢のオーディエンスたちが集まっていた。
 
 源氏ノ舞台(以下、源氏)のトップバッターはSUPER BEAVER。渋谷龍太(Vo)が叫んだ「3日間のハイライトをやらせていただきたいと思います」の言葉の通り、開演早々から潔くも頼もしいステージで盛り上げていく。渋谷は3年前の牛若ノ舞台(以下、牛若)でのステージを振り返りつつ、「我々が源氏のステージに立つことで、何かをしっかり証明したいと思っています」と、1曲目『証明』へ。清々しいほどストレートなロックサウンドに大きく心を掴まれる。ライブハウスで活きるバンドの覚悟、その思いが伝わる楽曲陣が続いていく。ラスト『ありがとう』、シンプルな言葉に込めた思いの丈を存分に歌い上げ、これから続くステージへ大きな煽りをつけてくれた。
 
 2番手は今年で10年連続、皆勤賞での出演となるdustbox! 「溜まってるもん全部出せ~!!」と、『Jupiter』『Riot』とブチ上がり必至のナンバーを次々にぶつけていく。SUGA(Vo&Gt)、YU-KI(Dr)、JOJI(Ba&Vo)、3人の音は曲が進むにつれバンプアップし、迫りくる音に興奮が止まらない!「10年分の奇跡を見せてくれ!」と披露された『Neo Chavez 400』。気付けばステージに10-FEETメンバーも乱入し、ステージはハチャメチャに。でも、それこそが大作戦ならではのステージ! 最後には新曲をやりますと言いつつ、本人たちを目の前にサプライズで10-FEETの『ヒトリセカイ』をカバーするなど、最後まで”大作戦”愛溢れるステージで楽しませてくれた。

_

SUPER BEAVER

_

dustbox

 
 2年ぶりの登場となった氣志團は、愛はもちろん、笑いもたっぷりのステージで魅せていく。この日はカラーの特攻服をまとって登場。『喧嘩上等』『スタンディング・ニッポン』とダンサーと一緒に息もぴったりのステージを展開。さらに、TAKUMAが作曲を手掛けた『フォーサイクル』を宇宙初披露! ヤンクロック+10-FEETのラウドな音を混ぜ込んだ楽曲は初見ながらも瞬時に観客の心を掴んでいく。MCでは互いに結成20年を迎え、同級生バンドとしてシンパシーもジェラシーも抱いていると、称賛の言葉を送る。ラスト曲『One Night Carnival』でWANIMA&ホルモンをアレンジし、エンタメ精神大爆発のステージを連発。予定していたセットリストをフル無視した遊び放題のステージ、さすがである。
 
 先輩バンドたちに負けじと、WANIMAはいつも通りでいつも以上な熱っついステージを届けてくれた。フィールドは後方までぎっしりと観客で埋まり、1曲目『BIG UP』が起爆剤となり一気に爆発!モッシュにクラウドサーフ、スカステップにともう何でもあり! メンバーもドヤ顔を見せながら、もっともっとと煽っていく。『VIBES BY VIBES』のカバーではTAKUMAがギターを持って登場!尊敬する先輩の登場にメンバーは満面の笑顔で応える。その後も『CHARM』『ララバイ』と何度も沸点を迎え、大好きな大作戦へ音で恩返しをしていく彼ら。最後には予定になかった『やってみよう』を自ら起こしたアンコールで披露。イベント前半でこの盛り上がり…、どこまでも気が抜けないステージが続いていく。

_

氣志團

_

WANIMA

 
 そして、“鞍馬ノ間”で2日間行われていた『京都大作戦杯2017』も遂にクライマックスへ。8チームが参加した今年、決勝戦へ進んだのは大阪籠球会とTEAM SOMECITY。大観衆が見守る中、ライブに負けない熱戦が繰り広げられ、記念すべき10周年の優勝をTEAM SOMECITYが掴んだ。
 
 イベントも後半へ。MAN WITH A MISSIONのステージにはなぜか舞妓と侍のホーン隊が登場…。まさかの10-FEETのSE『そして伝説へ』を生音で披露! さらにメンバーは10-FEET風にドラム前で気合い入れをするなど、粋なサプライズでライブスタート。1曲目『database feat.TAKUMA』とくれば、もちろんTAKUMAも登場だ。狼2匹に混じって吠えるTAKUMA、屈強なボーカル陣に負けじと観客も大きく叫ぶ。「ヤルコトワカッテマスヨネ? 貴様ラ全員、縦横無尽ニハシャギナサイ!」と『Raise your flag』へ。イベントタイトルのまま、観客は大いにはしゃぎ倒す。新曲『Dog Days』では感情を囃したてるタイトなリズムが何度となく興奮のピークをぶつけ、5匹+2万の狼の饗宴はあっという間に幕を閉じた。

_

MAN WITH A MISSION

 もちろん、3日目の牛若ノ舞台も目が離せないライブの連発!先ずはENTHが火蓋を切る。昨年の前夜祭から夢を叶えて牛若に登場。憧れのステージでdaipon(Vo&Ba)は、「先輩の背中はすげぇ大きい。すげぇ景色でした。俺も源氏ノ舞台に立ちてぇー!」と新たな挑戦を語り、未来へと向かうアグレッシブなライブをみせた。大分発のSIX LOUNGEは、止められない衝動をそのまま掻き鳴らす痛快なロックンロールをぶつける。OVER ARM THROWは、ちょうどこの日が菊池信也(Vo&Gt)の誕生日とあって、観客からバースデーソングが贈られるハッピーな幕開けに。お礼に鋭いバンドサウンドをまくし立て、大興奮の渦を巻き起こす。今度は、20周年を迎えたガガガSPが牛若に初登場。水をぶっかけたり、観客の元へと飛び込んで歌うコザック前田(Vo)。何事も生き抜いてやり続けることの大切さ、青春パンクのド根性と意地をみせ、“ガガガSPここにあり!”と思わせられる圧巻のステージを繰り広げた。勢いをさらに加速させていったのは、3度目の登場となるDizzy Sunfist。登場するや否や、あやぺた(Vo&G)が「今日、牛若を卒業しに来ました!」と高らかに宣言。そんな気持ちに応えて、dustboxのSUGA(Vo&Gt)とJOJI(Ba&Vo)が乱入してプレイするハイライトも見せてくれた。

_

ENTH

_

SIX LOUNGE

_

OVER ARM THROW

_

ガガガSP

_

Dizzy Sunfist

 雨は降り続けるも、悪天候になれた大作戦ファンにとってはなんてことない天気。それよりも早くマキシマム ザ ホルモンを出してくれと言わんばかりに、フィールドは寿司詰め状態になるほどオーディエンスが集まっていた。1曲目『恋のメガラバ』、瞬間で沸点に昇りつけたメンバーのテンションに負けじと豪快なヘドバンで応戦する腹ペコたち。腹に響くリズムはもはや快感! 強くなる雨のなか、「シャワー浴びたいなって思ってたでしょ? これ、特攻だから」とナヲ(Dr)が天候さえもトークのネタに代えていく。しかし、次曲『シミ』へ続くも天候はさらに悪化。雨だけでなく稲妻まで光りだす…。そして、ついに観客の安全を考慮して一旦ライブ中断、避難措置のアナウンスが入ってしまう。

_

マキシマム ザ ホルモン

_

 

 
 中断から2時間が経ち、なんとか再開されたのは19時を過ぎたころ。10-FEETの3人が会場の音止めが決まっている20時までになんとか全組のライブをやり切ると約束する。
 
 マキシマム ザ ホルモンのライブから再開された源氏のステージ。「俺たちは今、伝説の中にいる!」の言葉の通り、京都大作戦にはこれまでにもいくつも伝説が生まれていたが、今日ほど記憶に残るステージはなかったかもしれない。予定していたセットリストの中から厳選されたのは『恋のスペルマ』! メンバーが演奏を始めると、袖から出演者が登場してお祭り騒ぎに。仲間に支えられている大作戦、そこに懸ける愛がまじまじと見える最高のステージを体感させてくれた。
 
 急ピッチでのセットチェンジが行われ、ROTTENGRAFFTYが登場。楽曲は3曲までと決められたなか、1曲目に披露されたのは『D.A.N.C.E.』だ。ヒリつくような豪快なサウンドをぶつけると、観客も大きく拳を突き上げ音に応える。“田植え”状態のフィールドで全員でしゃがみこんでのジャンプなど、ここまできたら汚れることなんてどうでもいい♪ 「雨にも 雷にも お前らにも 10-FEETにも絶対に負けへん!」とNOBUYA(Vo)が吠える。体から湯気が出るほどに熱気が高まり、興奮が抑えきれないメンバーたちは次々にフィールドへ飛び込んでいく。「人生なんて予定通りになんていかへん!瞬間を生き延びろ!」と『金色グラフティ―』へ。ライブバンドの底力を感じさせる怒涛のハイスピードで攻め込んだライブ、トリの10-FEETに立向けたのは祝いの花ではなく、大きな爆弾なのかもしれない…。

_

源氏ノ舞台 再開

_

ROTTENGRAFFTY

 
 ライブ再開後、牛若のステージでも大きく爆ぜるライブが展開された。温かい拍手で迎えられ、SHANKが登場。高まりきったボルテージを爆発させて、フロアを波打たせる。強い一体感と熱気がうねりをあげるライブに、「ありがとう!」と観客の声が飛び交った。ラストは、G-FREAK FACTORY。「当たり前にできるライブなんて1本もねぇ。久々にそう実感できたよ」とこぼしたHiroaki Moteki(Vo)が、ど真ん中をぶち抜くリリックを放つ。汗とも雨とも涙とも分からぬものを拭いながら、血を滾らせて拳を突き上げる観客。最後は「いつかあの丘を一緒に超えようや!」と投げかけ、音楽と魂が共鳴した唯一無二のライブで3日間に渡る牛若ノ舞台を締めくくった。

_

SHANK

_

G-FREAK FACTORY

 
 そしていよいよ3日間の最後のステージへ。セットチェンジが終了し、メンバーが登場したときにはすでに音止めの20時まで残すところ10分。TAKUMAが「3曲しかできひんけど、絶対最高のもの見せます」と始まったのは『DO YOU LIKE…?』。ハイスピードで攻め込むも、オーディエンスからはしっかりと大合唱が聞こえてくる。続く『その向こうへ』。KOUICHI、NAOKIのリズムが気合いを高めていく。曲へ入ろうとすると、袖からはライブを終えたばかりのROTTENGRAFFTY、MAN WITH A MISSIONが登場。スクリーンに映るTAKUMAは感極まった表情を見せるが、それはこちらも同じ。涙を流して大きな声で“その向こうへ”と叫ぶ観客たち。そしてラスト、「みんな、ごめんな。でもありがとう。来年またリベンジさせてくれ! 時間ないから、魂こめてありがとうの気持ちを伝えます」と『CHERRY BLOSSOM』へ。TAKUMAが袖にいる出演者に声をかけ、みんな一緒になって最後のステージを味わう。空に舞うタオルはいつも以上に高く上がり、最高のステージへ大きな称賛の拍手が送られた。

_

10-FEET

_

 

 
 いくつもの伝説が生まれた記念すべき3日間、すべてのステージが終幕。来年の開催はすでに約束されている。11年目、今度はどんなドラマが誕生するのだろうか。期待と幸せを胸いっぱいに感じながら、早くも2018年の夏が待ち遠しくて仕方なかった。

 

_
_