Information

一覧に戻る

【長田大行進曲2017】我が道をゆくバンド20年の集大成と終わらない青春を見た奇跡の2日間(1日目)[2017/10/25]

この公演をはてなブックマークに追加 友達に教える
長田大行進曲2017(1日目)

 ガガガSPのバンド結成20年を記念し、6年ぶりに開催された自主企画『長田大行進曲2017』。神戸空港島・多目的広場内・特設野外ステージにて、9月30日(土)~ 10月1日(日)の2日間に渡って、新旧幅広く全46組のアーティストが20周年を盛り上げるべく集結し、熱いライブを繰り広げた。ガガガSPの地元である神戸の地名が付いたNAGATA・SUMA(左右隣合わせに設置されたメインステージ)、ITAYADO (サブステージ)の手づくり感溢れる3ステージは、すべて屋根がないため雨の心配もあったが1日目から見事な秋晴れ!

 まずはNAGATAに大阪紅牛會の高らかなファンファーレがイベントの大成功を祈願するかのように鳴り響き、コザック前田も登場。伝説の幕が開けた。その後、メインのNAGATAとSUMAは交互に演奏していくのだが、サブのITAYADOは30分+転換20分で同時に演奏されていくため、ほぼ同じ空間にあるステージ同士の音が恐ろしくかぶってしまう。そんなハンデを背負ったITAYADOだが、ライブハウスを主戦場としてきたガガガSPが招聘したひとクセもふたクセもある強者揃いのアーティストたちが、期待に応えるべく豪腕ライブを見せつけた。この環境でピアノやアコギ弾き語りのアーティストも呼んでしまうのがガガガSPのすごいところ(笑)。

 日射しが強くなってなってきた頃、NAGATAのトップバッターで登場したのは、神戸からKNOCK OUT MONKEY。「全員踊れー!ロックしようぜー!」と気合十分に煽り、スクリームあり、スカレゲエありのバラエティに富んだセットリストで熱量高くヤンチャに盛り上げた。続くMOROHAは、「全身全霊で歌うんで、全身全霊で聴いてください。俺たちでくたばってくれ!」とアコースティック・ギターのバッキングにのせ、静かに感情を爆発させるメッセージ性の強いリリックをたたみかけ圧倒する。

 SUMAの昼すぎには、全出演者の中で最年長となったSAが登場。朝8時からセットしたという気合のリーゼントで、「隣のヤツと肩組めよ!」とフロアをひとつに。怒濤のSAコールの中、さすが国内パンクシーンの重鎮、安定の演奏力で最高のロックンロールを見せてくれた。長田大行進曲第1回目にお客さんとして参戦したことがあると語ったのは、夜の本気ダンスの米田貴紀(vo&g)。そんな次世代バンドも多数ラインナップされているこのイベント。「出られて感慨深いです!」とリハからフルスロットルで、ダンサブルなナンバーを連続投下。そのピュアなグルーヴにオーディエンスのステップが止まらない。

_

SA

_

夜の本気ダンス

 いときん不在のステージながら、バンドを含む賑やかな編成で盛り上げてくれたのは、ET-KING。「仲間と地元を大事にこれからも音楽をやっていきたい」と高らかに鳴らされた『愛しい人へ』『ギフト』などのヒット曲では、シンガロングが巻き起こり、誰もがブチあたる様々な壁を一緒に乗り越えていこうというお互いへの温かいエールが会場をつつみこんだ。ステージ正面に夕日が沈みゆくドラマチックなベストタイムに登場したのは、我らが兄貴フラワーカンパニーズ!1曲目からいきなり『深夜高速』の鳥肌もののイントロに大歓声が起こる。今日は最年長ではないという喜びを噛みしめる鈴木圭介(vo)だが、新曲のメロを覚えさせ大合唱、SAを見習って今思いついたという「隣のヤツと肩組めー!」で、ヨサホイダンス…とあっという間に会場をさすがの完全掌握。日本一のライブバンドらしいお祭り感満載のステージを見せてくれた。

_

フラワーカンパニーズ

 日が暮れ出す時間、まだまだ宴はこれからだといわんばかりにSUMAに登場したのは、結成3年でメジャーデビューを果たすなど今、飛ぶ鳥を落とす勢いのヤバイTシャツ屋さん。のっけからすさまじいパーティチューンの応酬と一体感で爆アゲ。関西では初披露となる新曲『ハッピーウエディング前ソング』も披露され、MCでは、こやまたくや(vo&g)としばたありぼぼ(vo&b)のマシンガンなやりとりも爆笑をかっさらう無敵ぶり。マキシマム ザ ホルモンのタオルが多いことにボヤきつつも、『L・O・V・Eタオル』では色とりどりのタオルが振り回される圧巻の景色を見せ、ハイテンションな彼らの爆発力が完全に会場を支配。

_

ヤバイTシャツ屋さん

 すっかり日も沈み、ひんやりしてきた会場の温度を一気に上昇させたのは、ガガガSPとは腐れ縁というパンクブームの立役者STANCE PUNKS。のっけからジャンプ&ジャンプで煽るTSURU(vo)。「パンク・ロックの時間だーー!」と青春ド真ん中の衝動と2ビートを怒濤のように浴びせかける。反骨精神溢れるメッセージに満ちた激しいパフォーマンスに初見のキッズも食らいつく。その様子は野外といえどライブハウスそのものだった。

_

STANCE PUNKS

 いよいよNAGATAのラストはマキシマム ザ ホルモン。スタンディングエリア後方までギッシリと人がつめかけ、今日イチの密度で会場の興奮度はMAXに。ラウド、ファンク、POPを自在に操り、研ぎすませた音の刃に誰もが立ち向かう。フィールドはヘドバンの嵐となりカオスな空間に。「おしゃれミクスチャーシーン、メロコア、青春パンク、どこにも居場所がなかったウチらに“神戸変態シーン”という場所を与えてくれたガガガに恩返しをしたい!」とMCもたっぷり。後半は「でっかいステージつくってみろ!」と巨大な2つのサークルを出現させ、ガガガSPへのリスペクトに溢れた爆笑爆裂やりたい放題のステージを終えた。

 そして1日目のトリを飾るのはもちろんガガガSP。「今この状態を青春時代といわずになんという!」とこのイベントの開催と無事に1日目を終えようとしてる喜びを爆発させ、『青春時代』を。「朝からバトン繋いできてくれたすべてのバンドに拍手を!」とこれまでの出演者達に感謝を述べるコザック前田。「俺明日もあんねん!まだ準備段階なんじゃ!」と披露された『祭りの準備』では、この瞬間が永遠に続けばいいのにというシチュエーションにぴったりでグっとくる。「神戸にずっといて、おもしろいことをやり続けると決意しました!ライブハウスを照らしていきたい」と想いを込めた『月影』。演奏中の夜空に美しく輝く月が、まるでお祝いをしてくれているよう。本編ラストはみんなで拳を振り上げ、ありあまるパワーで『線香花火』を大合唱。アンコールでは、出演者もステージ上に登場。まるでフィナーレのようなお祭り状態の大団円となり、明日に繋いだのだった。

_

ガガガSP

_

 

ライブレポート(2日目)