Information

一覧に戻る

【長田大行進曲2017】我が道をゆくバンド20年の集大成と終わらない青春を見た奇跡の2日間(2日目)[2017/10/25]

この公演をはてなブックマークに追加 友達に教える
長田大行進曲2017(2日目)

 昨日より雲があるおかげで日差しもゆるやかで過ごしやすく、ガガガSPメンバーの晴れ男パワーが炸裂。快適すぎるフェス日和となった2日目も約5000人のオーディエンスが祝宴にかけつけた。初日同様、オープニングアクトは大阪紅牛會。「今日も1日よろしくおねがいします!」とコザック前田も登場し、『讃丑歌』を熱唱。自身を鼓舞するかのような応援歌とともに巨大フラッグをなびかせ、2日目が華々しく開幕!

 NAGATAのトップバッターは、オープニングにふさわしい盛り上がりを見せたPAN。「いきなり自己紹介させて!」と食パンや菓子パンをフィールドに投げまくり、朝から盛大にアゲまくる。スタッフも誰もいない7時に会場入りしたという気合い通りのライブで、「がんばりまっせ」コールにサークルモッシュ…とガガガSPへの溢れる愛を全力で表現した。

 続いて、神戸出身のドラマチックアラスカからスタートしたSUMAステージ。「ガガガSPの『神戸駅』をカバーしたら、お前らにあげるといわれてもらったはずなのに、昨日やってたやんな?(笑)」というエピソードも飛び出しつつ、「ガガガSPがいなかったらココに俺たちはいないと思います」と同じ神戸出身の大先輩へのリスペクトを込め、熱く躍動感に満ちた全力のライブでオーディエンスの心と体を揺さぶった。

 サウンドチェックが終わり準備が整ったNAGATA。会場後方から聴こえる不穏なクラクションに振り向くと、KING BROTHERSメンバーをのせたの機材車がステージに向かってくる。マーヤ(g&スクリーム)が車の上に乗り、客をかきわけステージまで進むというロックな登場に、オーディエンスは大興奮!シートエリアで座っている人も前に集まり出す。「長田の大行進、見たくないですか!!」と、持ち時間の半分以上はオーディエンスにかつがれた状態で絶叫するマーヤ。その状態で叫ばれた「踏みはずしてもいい!落ちるな!誰かの力を借りろ!」というメッセージと人力の限界を超えにくるパフォーマンスに目頭が熱くなってしまった。もちろんステージからのお帰りも機材車で会場を突っ切っていくロックっぷり。

 そんなキンブラに持って行かれた感のある空気の中で登場するというハードルを見事に突破したのは、平均年齢20歳のSIX LOUNGE。3ピースで放たれる骨太なビートとギターサウンド、シャウトの連続でブチあげていく。「大分からSIX LOUNGEです!魂こもったいい曲持ってます!」と熱いバラード『メリールー』もはさみ、最後まで真摯に彼らの真っ直ぐでフレッシュなロックを響かせた。

_

SIX LOUNGE

 NAGATAの勢いも止まらない。1曲ごとにオーディエンスに語り叫びどんどんアゲていくマイクパフォーマンスが炸裂したセックスマシーン。『君を失ってWow』では、PA横のカメラに「全員映れー!」と振り向かせオーオーの大合唱。みんながロックバンドのヴォーカリストになった瞬間だった。そして「楽しみ方は自由、ひとつにならなくてもいい。この状態最高です」という静かなMCとは真逆のエモーショナルなサウンドでロックファンを痺れさせたのは、eastern youth。吉野(vo&g)の圧倒的存在感と孤高の佇まいがイベントをひきしめる。サウンドチェック中からダイブし放題、ガガガSP田嶋(d)を終始イジりたおす愛にあふれたライブで、「コミックバンドが青春パンクをやりにきました!今日は身内ネタしかやりません!」といつも以上にやりたい放題だったのは、四星球。『Mr.Cosmo』では、オーディエンスをひきつれて、会場をグルリと一周。コザック前田に青春パンクと褒められたという名曲!?『ギンヤンマ』も披露され、(ほかにもネタが豊富すぎて書ききれないので割愛)「いろんなフェスに出たけど正直今日が一番楽しい!」と、最後は大量の風船と巨大田嶋風船がオーディエンスの頭上を舞い、愛と笑いしかない今日イチハッピーな光景をつくりだした。

_

eastern youth

_

四星球

 忘れてはならないITAYADOステージでは、今日も音かぶりに負けじとドブ色バレッタを筆頭に暗闇ひとりぼっちなど、メインステージのパワーに負けない個性溢れる8組の面々が名アクトを繰り広げていた。そしてラストに登場したのはTHE SKIPPERS。SUMAではTHEイナズマ戦隊がサウンドチェックで『ズッコケ男道』を鳴らしていたが、「オマエらついてこいよー!」とヘヴィーなデスヴォイスとパンキッシュな轟音サウンドがそれをかき消していく。1曲目から拳が付き上がるその盛り上がりに、序盤は少し緊張が見えたメンバーも一気にヒートアップし、ダイバーも出現。ライブハウスさながらの熱量でITAYADOの全アクトを締めくくった。

 ガガガSPと同じく20周年を迎えたTHEイナズマ戦隊。1曲目で上中丈弥(vo)が弾くはずだったギターが鳴らないというハプニングに見舞われたが、「20年もやってたら予期せぬことが起こるんだぜ(笑)!俺たちも20周年!」と熟練のパフォーマンスとひたむきな歌心で観客の心をわし掴みにしていく。「イナ戦の大事な曲を前田君に」と『応援歌』という巨大アンセムが夕暮れを誘い出し、後半はマイクなしの生声で熱唱する上中。最後にみんなが手で形作ったハートが感動的だった。続いて、結成8年、デビュー1年目という平成生まれ世代からの出演で確かな爪痕を残していったのはMy Hair is Bad。シンプルで爽快なギターロックと痛いほどリアルな歌詞の対比が記憶に残る。中盤では、「青春パンクと本気でぶつかるぞ!俺らの爆発目撃してくれ!」と吠えまくる椎木知仁(vo&g)。今この瞬間に自身から溢れ出る言葉を歌い叫び、弾き語るスタイルでオーディエンスを圧倒した。

_

My Hair is Bad

 「昼にライブするのは苦手で…この時間最高!」と日が暮れたNAGATAにアコギ1本で佇み、スポットライトの中『光』のメロディを爪弾く峯田。1曲目からすでに銀杏BOYZの濃密な時間が流れる。GOING STEADY時代からの代表曲『若者たち』では、フロアにダイブ&絶叫する峯田のシルエットが浮かび上がり、『恋は永遠』では、フォーキーなメロが涙腺を刺激。MCでは盟友ガガガSPへの想いもたっぷり語られ、後半『夢で逢えたら』『BABY BABY』では絶叫にも似た大合唱に。「夢の中で何度あなたたちを思い出したか!クソやろうども!」愛にあふれた言葉をこれでもかと投げかけ、涙なしではみられない激情ライブを締めくくった。

_

銀杏BOYZ

 「お前らそんなもんかー!!!」とラストのガガガSPへバトンを渡すべく、容赦なく気合を注入し続けたのは、トリ前を飾ったサンボマスター。「ここが世界で一番、ガガガを盛り上げる場所じゃなくちゃダメなんだ!」との愛の叫びに、『世界をかえさせておくれよ』から全力で拳を振り上げ応えるオーディエンス。暗い照明の中、しっとりとせつなすぎる名曲『ラブソング』もはさみつつ、最後には「5000人のミラクルを起こしたいんです!」と『ミラクルをキミとおこしたいんです』からの『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』という鉄板の流れ!愛と平和コールでミラクルを起こしまくった30分。サンボはいつだって僕らの味方だった。

_

サンボマスター

 そしていよいよイベントの大トリは仕掛け人であり主役のガガガSP。満場のハンドクラップの中、メンバーが登場すると大きな歓声が起こった。「あんたらがいてくれて最高!かかわってくれたすべての人に…ありがとうございました!」とライブがスタート。曲間、何度もハンチングを取って袖で見守る出演者や観客に感謝の意を示すコザック前田の姿が印象的で、アンプや柵によじのぼりながら、少しでも遠くに届くように、ひとりひとりに語りかけるように熱唱。後方まで拳が上がり、『国道二号線』『夏の思ひ出』『卒業』など初期の名曲づくしで、終始大合唱に。アンコールでは「ラストはみんなで歌おうや!」と選曲されたデビュー曲『京子ちゃん』と『線香花火』をそれぞれが思い思いの場所で涙ながらに熱唱したり、口ずさんだり。そして、鳴り止まないダブルアンコールに応え、コザック前田が中島みゆきの『ファイト』をアカペラで披露するという感動的なラストに。会場から惜しみない拍手が送られ、2日間の祝宴は幕を閉じた。

_

ガガガSP

_

 

 苦楽を共にした盟友、先輩、後輩バンド、集まったお客さん、みんながガガガSPというバンドへの愛で一体となった2日間。その巨大なバイブスが2日とも快晴という奇跡をも巻き起こした。最後に語られた「こんな最高の景色を見ることができて、青春時代はまだ何も終わってない!」という言葉どおり、これからも神戸を愛し、青春パンクを愛する彼らの歩みが確かな道をつくっていくことを確信した。

ライブレポート(1日目)