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【Sing N' Play】弾き語りとバンド、そしてスペシャルなセッション…虹色の表現で描き出す、気鋭・女性シンガーの贅沢2マン[2017/12/19][2018/01/11]

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Sing N' Play

 「あなたが思うイベントとはひと味違っているかも」。
 chayとLeola、2組の女性シンガーによるイベント「Sing N' Play」。その舞台となるサンケイホールブリーゼの開場中、開演にあたってのアナウンスと共に、こんな言葉が添えられた。ステージ上にはグリーンやキャンドルがたっぷりあしらわれ、中央には白いベンチが。そんなホリデイムードの空間、その上手・下手それぞれに2組のバンド・セットが見受けられる鏡合わせのようなステージは、今宵、新しい何かが始まることを如実に物語っていた。

Leola

 まず、ステージの下手側から現れたのはLeolaだ。爽やかなブルーのロングワンピに身を包み、アコギを手に颯爽と奏でるは「Hello, My name is...」。12月の肌寒さを一気に吹き飛ばすように、陽光きらめく温かな空間を瞬く間に作り出していく彼女。「It's a “New day”」では弾き始めるものの、「チューニングできてなかった!」なんて、慌ててやり直すチャーミングな一幕を挟みつつ、アコギ1本で聴かせる歌声の真っ直ぐさは、ちょっと他には見当たらない。

Leola

 続いて上手側からは、白いブラウス×赤いミニスカートというクリスマス感ある衣装をまとったchay。キュートな表情とは裏腹にハスキー目の声にぴったりの「True Colors」をカバー。吐息まで感じられそうな静謐さ漂う客席は、ひとつたりともその音を、その声をもらすまいという強い意志を感じさせる。未音源化の愛され曲「Together」を経ては、人気番組「テラスハウス」でもお馴染みの「We Are Never Ever Getting Back Together」を! ソウルフルな一面ものぞかせ、ホールの熱気を一層高めていった。

Leola

 ふたりの弾き語りでじわじわ温度を上げる会場には、「改めまして! ここからは私の仲間たちと一緒に届けていきます」と、バンドを率いたLeolaが再び登場。自然とハンドクラップが湧き上がる「コイセヨワタシ。」では、まるで心の澱みを洗い流していくような爽快な歌声で場を先導。恋の歓びいっぱいの「Winter Magic」を終えると、今度はマイクにぶつかるアクシデントに見舞われ…!? 「弾き語りのときから、今日はもう(笑)!」なんてプリプリしながらも(笑)、ハンドマイクに持ち替えた「I & I」では、パーカッションの温かなリズムがよく映える冬らしい音景色を具現化。そして山下達郎の「クリスマス・イブ」のカバーでは、歌声にどこか少年性を宿しつつ、新しい表情でも魅了していく。さらに嬉しいことに、2/7(水)にリリースする新曲「Puzzle」も本邦初公開! 彼女らしさをたっぷりパッケージしつつそっと寄り添うような言葉たち。“太陽の歌声”と形容されるLeolaの明朗な空気感にかかれば、切ない情景ですら、前を向く強さへと変換してくれるようだ。ここからは「楽しむ準備、できていますか?」と挑戦的な瞳に。イントロから歓声が沸く「Rainbow」、特大アンセム「Let it fly」で大団円へ! ステージ中をくるくると舞いながら、ガールズポップの極致を爽快に表現してくれた。

Leola

 Leolaの熱量を引き継いだ会場には、モノトーンのワンピースにお色直ししたchayが再び。同じくバンドメンバーを率いて、初っ端「あともう少し」のイントロが流れたかと思うと、豪快に歌詞を間違えるハプニングが! 藤井洋(key)に出だしを教えてもらうまで思い出せず、慌てる姿にも会場中から笑みが溢れる。が、一度歌に入れば、一気にchayワールドへといざなう歌力には脱帽! アコギをかき鳴らしながらまばゆい「Twinkle Days」を奏で、「私にとっては初の2マンをLeolaちゃんとできて、とっても嬉しかった!」と感謝の思いを口にする。荒井由実のカバー「12月の雨」では幸福感いっぱいのムードを生み、続くは「カントリースタイルでお届けしたい曲があります」と「Kiss me」を。コンパクトな楽器に持ち替えたメンバーと最前線へ進み、chayも素朴な音色が温かいバンジョーギターを手に、一層柔らかでレトロな音世界を演出。かと思えば波音をバックにしたウクレレでの「Be OK!」では、客席との密なコール&レスポンスで音楽の根源的な歓びを見せつけていく。大きなシンガロングを呼ぶ「あなたに恋をしてみました」に続き、ラスト「それでしあわせ」では、ピアノの音色のみで絶唱。まるで雲間からのぞく一筋の光の如く、ひとりひとりの胸に明かりを灯すような声で、歌い手としての真骨頂を示してくれた。

鳴り止まないアンコールの声に応え、センターの白いベンチに腰掛けたchayに続き、Leolaもカムバック! 本日数々のアクシデントが起こった両者らしく「私も大概だけど、きっといいコンビだよね(笑)。また2マンやろうね!」(chay)と温かく呼びかけると、Leolaも「ぜひやりましょう! ではこの季節にぴったりの曲をやってもいいですか?」とスペシャルなカバー「白い恋人達」を。満天の星のようなライティングを背負った美しい景色。これまで左右に分かれて歌っていた歌声が中央で重なり、美しいボーカルセッションへと昇華されていく。ともすれば切なさを呼び起こす詞世界も、互いを見つめながら歌うその姿に大きなリスペクトを感じ、何とも温かい心地だ。

Leola&chay

 アコースティックからバンドと、各々のソロで始まり、ラストはその魅力を何倍にも増幅するスペシャルなセッションで幕を閉じた「Sing N' Play」。ただの2マンではない、シンガーでありソングライター、またプレイヤーとしての双方の魅力を余すところなく発揮した豊かなステージに、客席から大きな拍手が寄せられた。

撮影:渡邉一生

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