Information

一覧に戻る

【ライブレポート】LIVING ROOM -Season2-[2018/06/27]

この公演をはてなブックマークに追加 友達に教える

_

 今年2月に第1回が行われ好評を博したイベント「LIVING ROOM」が、6/11、前回と同じく大阪・CLUB JANUSにて、その第2回「LIVING ROOM -Season2-」を開催! 
今回も“リラックスできる場に流れてほしい、心地いい音楽”という同イベントのテーマにぴったりの3アーティストがそろい、観客の心も体も解き放った一夜をレポートする。

●sooogood! 
 最初にステージに現れたのは、2017年3月に解散したバンド・カラスは真っ白のギタリストだったシミズコウヘイによるソロプロジェクト・sooogood!。まだリリースやライブの数が少ないが、さすが注目アーティストを集める「LIVING ROOM」ならではのトップバッターだ。そして気になる今宵の幕開けは、6/13にリリースされる配信シングル「Thunder Baby」から。いきなりの新曲ではあるが、すぐにその90年代のグルーヴを感じるダンスチューンに気分は上向きに!

_

 さらにキャッチーに「天」を続けて、上昇気流を作りフロアをシェイク。ハンドマイクでステージを歩き回りながら天を仰ぎ歌うリッラクスした様子は、観客にもその心地良さを伝播させる。すると次の「exexexperiment」ではタイトルよろしくカラフルかつトリッキーに展開し、“異空間”な感触で絶大な求心力は発揮。気が付けば全員が熱い視線をステージに向けている。そんな視線を浴びながら「マハラジャ(バブル期を代表するディスコ)っていうのがあるんですけど、めちゃくちゃ行ってみたくて……。そういう曲を作って来ました。“謝謝ポーズ”で盛り上がらない?」と話し、8/8(水)に発表予定の新曲「マハ×ラジャ」を投下!
 観客はシミズと一緒に、両手を合わせる“謝謝ポーズ”を取って、耳に残るリフレインを楽しむ。するとここからは「chocolat」と「KITH」というスイートな2連発。「ちょっとずつ心の扉を開いて……」という本人の言葉がまるで予言のようになり、そのやさしいウイスパーとポップな質感で観客の心を開いていく。このくだけた雰囲気のなか鳴り出したのは、渋谷が大好きという彼の“散歩ソング”、「Walkin’」。そしてあっと言う間にラストの「midnight papa」へ。「Raise Your Hands!」の煽りから、観客の伸ばされた手が左右に振られると、「いいよ~、JANUS! 手の振りがキレキレだったよ!!」(シミズ)のひと言も!
 ラップもトラックもハイテンションに、楽しさ全開で全8曲を終えた。

_


●Rude-α
 2番手には沖縄出身、21歳の新世代ラッパー・Rude-αがバンドを引き連れ登場。まずはライブのオープニングとしておなじみの曲「Mirror Ball」を鳴らし始める。ファンクのグルーヴとキャッチーなメロディに乗せられ、前方に陣取ったコアなファンは初っ端からビール片手に“ノリノリ”!
 Rude-αも不敵な視線でそれにこたえ、「俺の音楽はお前らのためにあるんだぜ!」とひと唸りすると、今度は「一緒にこの夜を越えていこう!」と、「この夜を越えて」につなげる。ジューク~レゲエのダンサブルなビートはスピード感たっぷりで、繰り広げられるラップもパワフル。2曲目にして早くも汗だくになり、「Say ho!」の コール&レスポンスも響く。するとこの気分上々の場面に、切れ味のいいアドリブで現状をバッサリといくセッションを披露してから、「夜道を走る」に。鍵盤もうねりソウル&ファンクの味わいでRude-α自身もダンス!

_

 腕を組んで「サンキュー!」のキメポーズも飛び出す。だが、MCでは一転、シリアスに祖父の話を織り交ぜ、自身の思いを沖縄なまりでファンに伝える。「上京してすぐ、じいちゃんがガンだったことが判明したんだよ。(中略)沖縄に帰ろうと思うって言ったら『お前は諦めるな』って。これがあったから頑張ってこれたと思う。(中略)じいちゃんの言葉どおり一生走っていくからさ。俺の全部を込めて歌います!」と、これまでの道のりを綴る「Happiness」へ。観客は真っ直ぐな瞳で彼を凝視。曲の世界に深く入り込む。しかし、この後は空気を変えてラストスパート!
 「Summer Melody」のメロディックなギターとソウルフルなボーカルで会場を揺らすと、次は「Train」。ハイカロリーに突き進むラップと耳に残るサビに突き動かされて、観客はジャンプ&ジャンプ。最後は熱気あふれるフロアに「俺の夢は武道館でライブすることなんです。未来は俺の手の中、お前の手の中だぜ!」と雄叫びを残して舞台を後にした。

_


●SIRUP
 今夜は、地元・大阪出身のSIRUPがトリ。「LIVING ROOM」の初回に続き2度目の出演となるだけに、イベントとの相性も抜群のはずだ。バンド編成のライブは、まず、昨年11月発表のEP「SIRUP EP」から、iTunes R&B/ソウルチャートで1位を記録した「Synapse」、どこかトロピカルな「Last Lover」、美メロも響かせる「バンドエイド」と3曲続けて……。低音もファルセットも自在に操る表現力豊かなボーカルとロマンチックでグルーヴィーなサウンドに、早くも観客は“骨抜き”状態。「自由に踊って!」の言葉を合図に気ままに体を揺らし出す。そして「月曜から来てくれてありがとう。明日休み取った?」のMCには、「取った!」とファンが応答。地元出身ならではのくだけた雰囲気だ。さらに「(取った人は)全力でやってもらうで……と言いながらチルな曲を(笑)」と、5月発表の最新シングル「LOOP」へ。スムーズなフロウと心地いいトラックが一つになる“激メロウ”な一曲に、まさに全員が問答無用でチルアウト!

_

 曲後の余韻もものすごい。しかも続けてピアノの美しいイントロから「一瞬」へ。センチメンタルな歌声とメロディに観客は体をよじらせリップシンク。“泣き”のサックスの音色も広がり、気づけば誰もが静かに耳を傾けている。と、ここで気分を変えて「音楽のなかをスイムしよう!って曲です。一緒に楽しんでいきましょう」と残り3曲へ!
 まずは紹介のとおり「SWIM」。フルートも聴こえるハッピーなムードに誘われ、観客はハンズアップし、体も弾ませる。そして次の「LMN」では多彩な表情を見せつつ爽快感も熱量も感じさせ、会場には「Fu!」の歓声も発生。すると「最高ですね!」とKYOtaroも反応し、「最後に本邦初公開の新曲。超踊れるんで!」とダンスチューン「Do Well」を置きみやげにチョイス。会場を多幸感で満たし、「LIVING ROOM -Season2-」を締めくくった。

_


今勢いのあるシーンのなかでもブレイクを強く予感させる3組が、それぞれのグッドミュージックを鳴り響かせた「LIVING ROOM -Season2-」。数年後にはなかなか見ることができなくなっているかもしれない注目株の顔合わせは、関西の音楽ファンを存分に楽しませた。この貴重な音体験に、次回・Season3の開催が今から待ち遠しくなったのは言うまでもない。

LIVE INFORMATION


サウンドクリエーター特別興行「サンクリ夏休み!2018」
2018/08/16(木) なんばHatch
※「SIRUP」出演


「KARATE」ROUND"1"
2018/08/10(金) 梅田Shangri-La
※「Rude-α」出演


Rude-α
2018/10/26(金) 心斎橋CONPASS