【インタビュー】雨のパレード[2019/07/30]
──7/10に新曲「Summer Time Magic」を配信リリース! この曲はどんな仕上がりになりましたか?
福永浩平(Vo、以下 福永):今回は僕らには珍しく“夏な曲”です。音作りの時から夏を意識していて、歌詞も音もMVもその方向性になっています。それにこれも僕らには珍しく、みんなに歌ってもらえるようなセクションがあったりして、ライブでやってても新鮮な気持ちですね。
──今春リリースの前シングル「Ahead Ahead」もバンドの新章を表すような前向きなナンバーでしたが、「Summer Time Magic」も引き続いて開かれた感じがしますね。
福永:そうですね。いくつか別の曲も同時に作っていたんですけど、そのなかで「Ahead Ahead」の次に出すのはどれなのか?っていうのは考えましたね。
──デジタルな音も印象的です。
福永:でもデジタルとは言っても、ベースは生だったりドラムの音も入って……ないか(笑)。
大澤実音穂(Dr、以下 大澤):入ってないです(笑)。
福永:でも、今まで使ってきているシンセサイザーの音とかが、プラグインのDAW上で使うようなものなので、それが大きく影響しているかなと思います。
──いつもとはちがう引き出しを開けたんですね。
福永:そうですね。「Ahead Ahead」もそうでした。
──では、3人それぞれにも発見がありそうですね。
大澤:そうですね。(前作からの共同プロデューサー)蔦谷(好位置)さんが考えてくださるドラムフレーズが自分にないものだったり“これここで入れるんだ!”っていう効果音みたいな(デジタル)パットがビートに組み込まれてたりして、それは自分のこれからのレベルアップになりそうです。最初に音を聴いた時は自分にないものだったので、一回、あれ?ってなったり、驚いたりした時もあったんですけど、でも意味がちゃんとあるというか……そこに音があることの理由とかを蔦谷さんに聞いて、これもあった方がいいなって感じになることがたくさんありましたね。勉強でした。
──山﨑さんはいかがですか?
山﨑康介(Gt&Syn、以下 山﨑):「Summer Time Magic」のギターに関しては、かなりオケの奥の方というか表立ったサウンドではない部分で少し入ってる感じなんで、もともとあったアプローチをいかしてそのまま落とし込んだ形になっています。ただこの楽曲の主になっているサウンドは鍵盤系が多くて……。僕もここ数年ピアノやシンセサイザーを使っているので、音色選びだったり和音の構成だったりっていうのは、すごく刺激になりましたね。それにプラスでどういうエフェクトをかけてリズミックにしていくか?とか、そういうのも刺激になって今後にいかせるかなって思いました。やっぱり知識として漠然と知っていたものが、バシッと形になるっていうのは“おお!”ってなりますね。
──さて。そんなサマーチューンを引っ提げ、夏フェスシーズンに突入しますね。
福永:(今年1月から)3人体制になったので、新しい僕らを知ってほしいっていうのが一番ですね。あと「Summer Time Magic」はみんなで歌える曲なので、大合唱できたらうれしいなと思います。
──そう言えば“歌える”ということにもつながるかもしれませんが、「Summer Time Magic」の詞は情景を描くもので温度感もあってとっつきやすいですよね。そして“M・A・G・I・C”の部分には70~80’sっぽさも……。
福永:この曲は1年前ぐらいにメロディもサビもできていたんですけど、その時に80’sっぽくっていう風に作っていて……。蔦谷さんに聴いてもらった時もそういうオケの方向性で、一回、蔦谷さんにオケに手を入れていただいて(そうなった)っていう感じですね。
──なるほど。では話をフェスに戻して……。大澤さんと山﨑さんはフェスのステージはどうしたいですか?
大澤:やっぱり「Summer Time Magic」がお客さんと一緒に作る曲だから、今までより私たちとお客さんとの距離が近くなると思うので、もっとみんなでライブを楽しめるようなステージにできたらなと思います。
山﨑:単純に野外での「Summer Time Magic」ってすごくいいと思うので、その気持ちよさとかをみんなで共有できたらいいなと思いますね。
──そして「ame_no_parade SUMMER TOUR“Summer Time Magic”」が8/28(水)の大阪公演からスタート! 3人体制になって初のワンマンツアーです。
福永:今のところは(サポートメンバーは入れず)3人だけでやろうかなと思っています。新しい体制になって初のワンマンを4月に東京でやったんですけど、すごく準備は大変でした(笑)。ま、それでも過去曲をかなりアレンジきかせてやってみたりとか、これまでもやってきてはいたんですけど、もっとライブでやってみたかったアプローチみたいなのができるようになったりとか……。だから次のワンマンツアーでも、埋もれているいろんな過去曲を改造していこうかなと思っています(笑)。
──改造(笑)。大変だけど楽しそうでもありますね。
福永:もう、楽しいですね!
山﨑:うん! おもしろい。
──全然違ったものに生まれ変わったり……?
福永:そうですね。今までとは、ほぼほぼまるで違う曲にしたりしてますね。サビを聴いてようやく(曲が)わかった!みたいなのもあったりしましたね(笑)。
大澤・山﨑:(笑)。
福永:なんでこのアプローチを新曲でも使わなかったんだろう?くらいの感じ(笑)。ま、全部が全部ってわけでもないですけど、サプライズがあるような曲もあった方がいいかなって思ってます。
──お客さんも驚きそう。しかも大阪公演は初日なのでますます……(笑)。
福永:確かに。やっぱ大阪は特別ですからね(笑)!
──お~(笑)。
福永:もっと大きな声で言った方がよかったですか(笑)?
──ありがとうございます(笑)。しかし今回はドキドキのツアーになりそうですね。ちなみに……ですが、3人のなかでハプニング起しがちな人は?
福永:完全に康介さんです(笑)!
大澤:(笑)。
山﨑:(ステージ上で)やることが多いんで、どうしてもエラーが出たりするんです。
──それは仕方ないですね。
山﨑:え、ま~~~。
大澤:(笑)。
福永:ま、(ハプニングが)多くなかった時期もあったはあったな?っていう(笑)。そういう星の下に生まれたんじゃないかなって……。でもそれがライブじゃないですかね。
──そうですね。ただ、リカバーはいつもどうしてるんですか?
福永:しゃべってつなげます(笑)!
大澤:間違いない(笑)!
福永:ま、そんなには多くはないので……。
山﨑:さすがに毎回ではないので……。
福永:毎回だったら困る(笑)!
──山﨑さんはドーンと構えているというか、しっかりしていそうなビジュアルだったので意外でした(笑)。すみません。
福永:全然してないですよ(笑)。
山﨑:めっちゃ怖いです。
福永:ん? どういうこと??
山﨑:ライブ前とか……。
福永:緊張するっていうことね(笑)。
山﨑:人知のおよばぬトラブルが起こるんで……。常にそのプレッシャーはありますね。
──緊張感も漂う初日・大阪になるかもしれませんね(笑)。これまでの大阪ライブはどんな思い出がありますか?
大澤:いつも来てくださるお客さんがいて、ステージから姿が見えたりするんです。だから“あ、また来てくれてる!”ってなってうれしいですね。それにみなさん本当に温かいというか友達みたいな感じ(笑)。めっちゃ愛されてるなって思います。
──舞台からファンが見えるものなんですね。
大澤:はい。シュッと背が高くてちょっと目立つ常連のファンの方も……。
──その方は見られているとは思ってないでしょうね(笑)。
大澤:見てます(笑)。
──では最後に関西のファンにメッセージを!
福永:はい。めっちゃ好きやねん!
全員:(笑)。
大澤:文字を大きくしておいてください(笑)。
福永:前の文にかぶせて……(笑)。
──いきなりキラーワード(笑)。大澤さん、山﨑さん、続きをお願いします!
大澤:大阪のファンの方はいつも迎え入れてくれて“帰ってきた感”がすごくあるので、大好きです!
山﨑:大阪には初期から応援してくれてる方も多いんですけど、8/28(水)は3人になっての初ワンマンツアー。この新体制を思う存分発揮したいと思うので、それを楽しみにしてもらえたらなと思います!
文:服田昌子
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