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【ライブレポート】ポルノ超特急2019 -DAY1-[2020/02/03]

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12月21、22日にROTTENGRAFFTY(以下、ロットン)が主催する「ポルノ超特急2019」(以下、ポル超)が今年も京都パルスプラザにて開催された。2019年はロットンにとって結成20周年の節目の年でもあり、今年は例年以上に個性豊かなアーティストや芸人たち40組が顔をそろえた。もちろん、チケットは早々とソールドアウトし会場には約3万人の観客が集結。京都の冬の風物詩、音楽と笑いを乗せた“超特急列車”の盛大な盛り上がりっぷりをお伝えしたい。

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まずはロットンメンバーとMC・やべきょうすけらが発車宣言でイベント開幕を告げると、トップバッターのFear, and Loathing in Las Vegasが「Return to Zero」から力強くも華やかなサウンドで豪快なスタートダッシュを決める。2019年はメンバーの急逝、新体制での再始動などバンドの根底を大きく揺さぶる事案が続いた彼ら。それでも新アルバムからの「The Stronger, The Further You’ll Be」では怒涛の攻めで観客を圧倒。一切の留まりを感じさせない、圧巻のステージでイベント開幕へ盛大な祝砲を打ち上げてくれた。dustboxは「思いっきりやろうぜ!今日はやりきるんだ!」と「Riot」などキレッキレのパンクロックサウンドでフロアを沸かす。胸を熱くさせるメロ、ビシっと心に刺さるビート、どれもこれも眩しくて、高揚感は高まるばかり。「Dance Until Morning」ではロットンの「D.A.N.C.E.」をちらりとサービスすると、ロットンメンバーが嬉しそうな顔でステージに乱入。アーティスト同士の絆の強さを感じられるのもポル超ならでは♪

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Fear, and Loathing in Las Vegas

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dustbox

 続いては6年連続出演のキュウソネコカミ! 西宮から京都への特急列車、「ノり遅れんじゃね~ぞ~!」と、「メンヘラちゃん」からがっちりと観客の心を鷲掴んでいく。彼らにとってフロアを急速に沸かすのはお手の物、あっという間にフロアにはサークルが乱立&もみくちゃ状態に。トリビュート盤で参加した、キュウソカラーを濃厚に感じさせる「e for 20」ではまたもNOBUYAとN∀OKIが乱入する事態に…。銀閣から金閣へ臨時特急が発車したのは、NAMBA69!「ホルモンの代わりにはなれないけど。何しにきたか分かってますかー!」と、サウンドチェックから金閣ステージを“ライブハウス”に変えていく。「HEROES」「GO FUCK SHIT UP」など、新旧様々にバンドの魅力を余すことなくぶつけ“ライブバンド”の楽しさをオーディエンスに体感させてくれた。

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キュウソネコカミ

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NAMBA69

金閣ステージはもちろん、銀閣ステージも開始早々から超ド級の特急列車が飛び出していた。急遽タイムテーブルが変更になった枠をロットン自ら出演。しかも“ロットングラフティー”名義、バンド初期の形態でのライブだ。メンバー5人、黒スーツの懐かしい出で立ちで登場すると「日進月歩」から一瞬の隙もない重厚なサウンドをぶつけていく! しかもマキシマム ザ ホルモンのナヲが飛び入りで参加するなど、お祭り騒ぎは留まることを知らず、その後もSPARK!!SOUND!!SHOW!!、NOISEMAKER、Survive Said The Prophet、Crystal Lake、TOTALFATらがライブハウスと変わらぬ熱量で抜群のライブを披露。そして銀閣のトリ、ロットンとレーベルメイトでもあるEGG BRAINはポル超初出演ながら、ステージが進むごとに強さの増す屈強なライブパフォーマンスで観客を躍らせる。

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ロットングラフティー

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SPARK!!SOUND!!SHOW!!

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NOISEMAKER

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Survive Said The Prophet

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Crystal Lake

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TOTALFAT

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EGG BRAIN

 イベント中盤、04 Limited Sazabysは特急列車どころか、一気に終点まで突っ走ってしまうような鮮烈なステージで沸かす!「輝き狂っちゃって♪」と「message」「fiction」とハイスピードで展開していくライブに、観客はついていくのも必死でダイブ&モッシュがいたるところで乱発! 続くcoldrainはサウンドチェックでマキシマム ザ ホルモンをカバーするなど、スタート前からフロアはカオスな状態に…。「全員でかかってこい!!」の言葉の通り、フロア後方まで揺さぶっていくスケールのデカいサウンドに思わず呆気に取られていると、トリビュート盤から「エレベイター」を披露し、観客のテンションを爆上げ! かと思えば、SUPER BEAVERは「正攻法」など一語一句、ひとつの音も残さずオーディエンスに届けるような、優しくも頼もしいステージで観客を魅了。2015年のポル超で銀閣トップバッターを務めた彼らが今や金閣のトリ前、ごまかしの効かない音楽のぶつかりあいでのしあがってきた彼らの底力を確かに感じることができた。

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04 Limited Sazabys

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coldrain

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SUPER BEAVER

 「シンプルに、輝き狂え!」、N∀OKIの叫びでいよいよ大トリ、ROTTENGRAFFTYのステージへ。「金色グラフティー」からトドメを刺すような剛毅なパフォーマンスが連続していく。今回のポル超は“ライブバンドの猛者ばかりを集めた”と話していたが、主催者たる彼らはそのてっぺんを確実に奪取しなければ格好がつかない。マキシマム ザ ホルモンのダイスケはん&ナヲも登場しての「ROLLING1000tOON」、新曲「ハレルヤ」、coldrainのKatsuma&Sugiとの競演など、この日の記憶も記録も刷新するようなパフォーマンスを連発! いくつものライブハウスを各駅で乗り継いでいった生粋の“ライブバンド”が作る「ポルノ超特急」、その初日があっという間に幕を閉じた。

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ROTTENGRAFFTY

文・黒田奈保子