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【ライブレポート】ポルノ超特急2019 -DAY2-[2020/02/03]

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ROTTENGRAFFTY(以下、ロットン)が主催する「ポルノ超特急2019」(以下、ポル超)2日目。この日も会場には全国各地からたくさんの観客が集まり、開演前から会場は大きな熱気が渦巻いていた。もちろん、この日もMCやべきょうすけ、ロットンメンバーによる“出発進行”の宣言で開幕!

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金閣ステージの特急列車、第一号車として開幕の祝砲ならぬ汽笛を上げたのはHEY-SMITH!「Endless Sorrow」から軽快なスカのビートで目覚ましよろしくオーディエンスを躍らせていく。自らもフェスを主催していることもあり、「トップバッターの大事さはわかってる。(HEY-SMITHを選んだことを)ロットン、分かってるやん♪」と、愛溢れるパフォーマンスでお返し。続くMUCCはジャンルは違えど、ロットンとは対バンを何度も経験してきた旧知の仲。ヘビー&タフなサウンドが腹の底から響く「サイコ」「大嫌い」で濃厚な世界観を見せつけると、トリビュート盤参加曲の「かくれんぼ」ではロットン NOBUYA&N∀OKI、さらにMAN WITH A MISSIONのDJサンタモニカが登場し会場に歓喜の声が響き渡る。その後もストイックなステージで終わるかと思いきや、ロットン 陏威地がライブ中のメンバーにドーナツを無理やり食べさせる無茶ぶりが…。

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HEY-SMITH

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MUCC

地元京都の後輩でもある、ヤバイTシャツ屋さんは「あつまれ!パーティーピーポー」からタイトルまんま、熱量ヤバみなパーティーをぶちまけていく。休みなく高速で展開される楽曲陣に観客はモッシュにダイブにサークルに、ライブの盛り上がり要素全部盛りにして彼らの音に応えていく。メンバーもロットンへのお祝いにと、新曲「はたちのうた」をいち早くショート版で披露するなど、お祭り騒ぎを盛大に後押し! これだけの盛り上がりを見せつけられたら、続くMAN WITH A MISSIONだって黙ってはいられない! 「Emotions」からキラーチューンをぶつけていくと、10-FEET TAKUMAも参加しての「database」では観客の嬌声はさらに大きくなって、またバンドがさらに上回る音を返していく。倍々ゲームのような盛り上がりは天井知らずで、ラスト「FLY AGAIN 2019」ではフロア最後方までびっしりとガウガウポーズで埋め尽くされ、ワンマンライブと錯覚するほどの盛り上がりを体感させていく。

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ヤバイTシャツ屋さん

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MAN WITH A MISSION

この日の銀閣ステージも金閣ステージに引けを取らない盛況ぶりを見せていた。GOOD4NOTHING、四星球、SHADOWS、HAWAIIAN6がロットンへの思いを音にしてエールを送るなか、Hump Backは「ここにあるのは最高か、最低か。最高を目指して!」と、音楽に懸ける思いをグッドメロディで返していく。「僕らは今日も車の中」など“活きた音”を確かに感じるライブで観客を虜に。

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GOOD4NOTHING

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四星球

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SHADOWS

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HAWAIIAN6

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Hump Back

ハルカミライはステージどころか銀閣ステージを飛び出して強烈な存在感を打ち出していく。「銀閣イチの動員を目指したい!」と、「俺達が呼んでいる」「春のテーマ」など、ライブの、そしてロックバンドの楽しさをたっぷりの熱量で教えてくれる。そして銀閣のトリ、SHANKは激しく心揺さぶるラウドなサウンドで大トリのロットンへバトンを繋ぐ。「音楽で脳みそキレイにして帰って♪」、ご機嫌な誘いで高速チューンを真正面から小細工なしで次々にぶつけていく。彼らのライブはただただ“楽しい!”の一言に尽きていて、安心してバカになれる、そんなご機嫌なステージの連発に思わず笑みがこぼれた。

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ハルカミライ

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SHANK

金閣ステージのイベント後半、ここからはロットンの長年の盟友たちによる饗宴、いや狂宴が続いていく。Dragon Ashは「THIS WORLD」をサプライズでカバーし、一瞬にして会場の空気を手中に収めると、「Mix it Up」からバンドの流れを強く、確かなものへと作りこんでいく。T$UYO$HIをバンドの支流に組み込んだことを感じる「Fly Over feat. T$UYO$HI」、様々な経験を経て音楽への思いを改めて形にした「ダイアログ」など、大きな説得力と愛を感じるステージングで観客を魅了。トリビュート盤で参加した「マンダーラ」のカバーではNOBUYA、N∀OKIも参加。スケールの大きさだけではなく、鼓動を打つような優しくて温かくて大きなステージにロットンの2人は大きな涙をこぼしていた。続くSiMは「準備運動ご苦労―さん。本番はここからだぜ~♪」と、愛と鞭、この言葉がぴったりとハマる相変わらずのドSなパフォーマンスでフロアを揺さぶっていく。まさかの「f.a.i.t.h」2連発をブチかましたところへ「KiLLING ME」でトドメ! 極悪で重厚感たっぷりのサウンドは直下型の爆撃のように観客へぶつかっていく。つねに中指たてまくりな彼らだが、それは愛の裏返し。頂点を越える盛り上がりでロットンへ盛大な激励を飛ばしていった。

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Dragon Ash

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SiM

ポル超において、10-FEETも忘れてはならない存在のひとつ。「VIBES BY VIBES」からフルスイングのライブで「もっとこいよ!音で殺すぞ!」と観客を煽っていく。この日は終始攻めの姿勢、なんなら主役の座を奪うほどの勢いで攻め続ける彼ら。トリビュート盤で参加した「金色グラフティー」では「どんだけ名曲か、見せてやろうぜ!」と的を突きまくりのぐっとくるプレイを聴かせる。「ロットンへ繋ぐぞ!」、この言葉は愛だし、プレッシャーだし、期待だし…。思わず涙が零れるほどの熱いステージで最後のステージへバトンを繋ぐ。

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10-FEET

 そしていよいよ最後、ROTTENGRAFFTYのステージ。「泣いても笑ってもこれが最後」と、沸点は「THIS WORLD」から早々にやってきた。「響く都」では「この街の歌、わかってるやろ?」とニヤリとしたかと思えば、四星球 北島康雄が“朱雀大路”ならぬ“朱雀王子”の登場に会場は大爆笑。トリでもしっかり遊んじゃう、彼ららしいステージにほっこりしたのも束の間…「ハレルヤ」「STAY REAL」とハイライトを毎分毎秒更新するような、ライブバンドとしての意地をしっかりと音で感じさせてくれた5人。MCでは結成20周年という長い時間のなかで感じてきたバンドを続けることの難しさ、仲間たちの支え、そして2019年に急逝した所属事務所代表 松原氏への思い…。まだ見ぬ景色を追い求めたいと新たな決意を音に代え、最後まで突き進んだ彼ら。しんみりするのはらしくないと、アンコールではHEY-SMITHのホーン隊、MAN WITH A MISSION スペア・リブともコラボし“ハチャメチャ”を絵に描いたステージで2日間に渡って走り続けた特急列車は終点へと到着。次の開催はまた1年後、ロットンが生み出す特急列車にどんな顔ぶれが乗っているのか期待して待ちたい。

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ROTTENGRAFFTY

文・黒田奈保子