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【ライブレポート】京都大作戦2026(DAY2)[2026/08/07]

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 「大作戦」2日目もあいにくの雨。前日からの雨で足元はさらにぬかるんでいたものの、観客はハードな環境に早くも慣れた様子で、朝一番から“田植え”に大忙し。初日にいくつも生まれた“伝説”のステージに負けじと、この日も圧巻のパフォーマンスが次々と繰り出されていく。

トップバッターのw.o.d.は、2023年の牛若ノ舞台で初出演。今年はさらりと“丘”を越えて源氏ノ舞台へ。その注目度の高さは言わずもがなで、「STARS」からストイックなロックサウンドでフィールドを興奮の坩堝へ。かと思えば、「踊る阿呆に見る阿呆」でご機嫌なビートで躍らせたり。「(フィールドの)ぬかるみを見て気合い入りました!」と、イベントを加速させるにふさわしいステージで2日目の幕を豪快にこじ開けた。

10-FEETがいるところにROTTENGRAFFTYあり、もちろんその逆も然り。地元の仲間であり、ロックバンドとしての誇りを常にぶつけ合うこの2組の存在は「大作戦」に欠かせない。その証に10-FEETの「AND HUG」を1曲目にセレクトし、10-FEETの3人は満面の笑みで参加。かと思えば、「D.A.N.C.E.」では雨が降ろうが槍が降ろうが、泥が跳ねようが関係ない。「泥んこ大作戦、はじめます!」と、タフでカオスで剛毅なサウンドをぶつけ、観客に忘れ得ぬ圧倒的な記憶を刻んだ。

「まるでオレたちの日! 冷たい雨と書いてcoldrainといいます。いくらでもオレたちのせいにしていい。ヤル時は本気でかかってこい!」。coldrainは「THE REVELATION」からこれでもかと爆音を轟かせ、観客をさらなる興奮へと導く。「DIE TOMORROW」をはじめ、初期の楽曲を披露する嬉しいサプライズも見せつつ、「この場所はバンドマンの夢だ!」と、観客へ、そして出演者を鼓舞する言葉でイベントへの愛を叫んだ。

「大作戦」常連組のdustboxは、いつだって10-FEETへの愛とリスペクトを忘れない。10-FEETの初期曲「Trapped」をカバーし、dustboxも10-FEETも昔と変わらないライブキッズまんまの満面の笑顔でライブを満喫。「『大作戦』がずっと続いてほしい。全員で奇跡を起こそうぜ!」と、「Here Comes A Miracle」などシンガロング大発生のハッピーなステージで楽しませてくれた。

牛若ノ舞台ではジ・エンプティ、Brown Basket、JasonAndrewらが出演。なかでも、マルチな才能で注目を集めるFUJIBASEは、今年の「大作戦」唯一無二のシンガーソングライターで、ダンサブルなビートで観客を躍らせる。4年ぶりの出演となるHERO COMPLEXは、牛若のステージが窮屈になるほど観客が詰めかけ、the奥歯’sも前年以上の大きな盛り上がりを見せた。牛若のトリを務めたTHE BAWDIESは「(源氏への)丘を越えさせない!」と、キレッキレのロックンロールで観客を夢中にさせる。

メンバーが思わず苦笑いするほど激しく雨が降るも、「(雨は)どうにもならんから、一緒に伝説作りましょう! 今日は今日しか作れへん思い出を!」と、「ERASE」から覇気のあるステージで魅せたTHE ORAL CIGARETTES。最新曲「LIMIT」をいち早くパフォーマンスするなど、確固たるバンドの存在感を誇示。5年ぶりの「大作戦」出演をワールドカップよりレアだと笑いに替えつつ、5年分どころかそれ以上の成長をこれでもかと見せつけた。

「大作戦」で生まれた数々の伝説に、HEY-SMITHの存在も欠かせない。「めちゃめちゃ雨なんで、お前ら全員諦めろー!」。吹っ切れたバンドマンと観客にもう怖いものはない。新曲「Voodoo Go To Zoo」をはじめ、0か100しか認めないフルスイングのステージで観客を圧倒。過去に急病でステージに立つことができなかったリベンジにと急遽用意されたコラボでは、dustbox、coldrainが参加。“伝説”を上塗りする屈強なステージに観客は歓喜の声を上げ続けた。

タフなライブバンドたちがそろうなか、大トリ前にハルカミライが選ばれた理由は目の前で繰り広げられるステージで身を以て体感できた。「男にはやらなきゃいけない時、身の丈をどんと超える時がある。10-FEETに気持ちもらったんで、100倍返しして帰ります!」。その言葉通り、「カントリーロード」や「PEAK'D YELLOW」、バンドの“今”を濃厚に詰め込んだステージはただただ強く、美しく、圧巻だった。

2日間の「大作戦」を締める大トリ、10-FEET。TAKUMAは「みんなすごかった!もう言うことないです、行こう!!」と、TAKUMA(Vo/Gt)、NAOKI(Ba/Vo)、KOUICHI(Dr/Cho)が1曲目にセレクトしたのは「2%」。出演者、観客、すべての人への思いを詰め込んだリリックに胸が熱くなる。「今日も良いバトンもらって、言葉にできひんくらい良かった。音楽は人生が変わる。人を変える。そんなライブばっかりやったな♪」。牛若ノ舞台、源氏ノ舞台で観たステージに圧倒されたのは観客だけでなく、主催者である彼らも同じ。「超えなくていい。今日は一生懸命やります!」と、10-FEETらしいステージを届けたいと一心不乱に音を鳴らす。「みんな死なんといてな、絶対解散せんといてな」、「毎年やってるイベントだけど、終わるといつも寂しい。来年もやろうぜ!音楽の力知ってるやろ?またライブハウス来いよ!」と、愛と感謝の気持ちを伝える3人。「今日の奇跡の延長線上にオッサンたちが見せたい気持ちがある」と、「その向こうへ」ではバンドマンの意地、音楽への愛を鳴らす。そしてアンコールに選んだのは、まさかの「Come back my dog/HEY-SMITH」のおかわり。出演者総出のお祭り騒ぎで、アーティストにもオーディエンスにも愛される「大作戦」らしさ全開の2日間が幕を閉じた。来年は10-FEET結成30周年を迎える記念すべき年。また新たな“伝説”が生まれる予感しかない。

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10-FEET

文・黒田奈保子